これも迅速にプレーをするため! ドロップ方法の変更
1月から施行されている新ルールを分かりやすく覚えるこの企画。今回のテーマは、アマチュアでも救済を受ける際に頻繁に行うドロップの方法だ。何が変わったかというとドロップする高さ。
今までは、肩の高さからボールを落としていたが、これからはひざの高さから落とす形に変更になったのだ。なぜこのような変更になったかといえば、今回のルール改定の本質である「迅速なプレーを可能にする」といった観点から。
従来の肩の位置からのドロップ方法だと、傾斜地やベアグラウンドなどにドロップする際、ボールに勢いがつくため規定範囲外(ペナルティを受けた際のドロップはニアレストポイントからホールに近づかない2クラブレングスの範囲、無罰での救済でのドロップは同じくニアレストポイントからホールに近づかず、救済を受ける際の障害から避けられる1クラブレングスの範囲)に出てしまうことが多かった。
処置としては、間違いなく転がってしまうと予想がついても2回ドロップし、2回とも転がってしまった場合は、2回目に最初に接地した当たりにプレースするのだが、今回の処置は範囲外に転がってしまう可能性を下げ、時短につなげようというのが狙いだ。
ここでひとつ小話。肩の位置からのドロップの前のドロップ方法をご存知だろうか? 正解は「ホールに背中を向けて肩越しに背中側にボールを落とす」のが、正式なやり方だった。これを考えてもルール改正によりさらに分かりやすく、時間がかからない方法に変わっていっているのがよくわかる。
今までは直立でやっていたドロップはやや前傾して行うようになるので、腰痛持ちの方は気を付けなきゃいけなくなるかも⁉
撮影/田中宏幸 モデル/鈴木憲子 協力/サザンヤードカントリークラブ