人と人の絆がつないだローズとHONMAの契約
大雨が降りしきる中、ジャスティン・ローズはリビエラCCに姿を現し、日本・米国・カナダ・中国などのメディア200人以上を前に、これまでのゴルフ人生を振り返りながら、本間ゴルフとの契約に至る話、HONMAのクラブに対する思い入れを語った。
ローズは1998年全英オープンで、いきなり彗星の如く現れ、アマチュアでありながら4位入賞。大会終了後、18歳を迎える前に鳴り物入りでプロ転向したが、その後はなんと17試合連続で予選落ち。
その頃からローズを知るのが、現在、HONMA USAのアドバイザーに就任しているマーク・キング氏だ。今回の本間ゴルフとの契約に大いに貢献した人物であるが、ローズとキング氏の関係は長年に渡りシンクロしている。
「ボクは全英オープンで4位に入り、プロ転向したが、17試合も連続で予選落ちをしては周囲の人々からの期待も薄くなり、自分自身も期待が持てなくなってしまった。しかし、そんなときでもマークはボクを信じてくれた。そしてこうして再びHONMAとの契約を通じて結びつくことができた。彼の人生とボクの人生は長年に渡って同じような経歴をたどっているが、本当に感謝している」
そんな長年に渡るキング氏との人間関係、信頼関係もあり、HONMAとの契約に踏み切ったようだ。
そしてローズはHONMAについて次のように語っている。
「こうして日本のすばらしいブランドであるHONMAの契約選手となれたことを誇りに思う。実際、HONMAとの契約を考え始めたのは昨年の全米オープンの頃だったが、もともと欧州ツアーでも使っている選手は多いし、HONMAのことはよく知っていた。また、歴史あるブランドであることもわかっていた。ちょうどその頃、(HONMAの契約選手である)タニハラさん(谷原秀人)にクラブをいろいろと見せてもらったこともあったね。とにかくHONMAのクラブは細部に至るまで正確に作られ、申し分ないし、それ以上に言葉では言い表しづらいフィーリングの部分も満足なものを作ってくれる」
世界ランク1位でも挑戦をやめない。ローズこそ「熱意系」ゴルファーだ!
なかでもお気に入りは、日本の酒田工場で削られた、ローズのためのプロトタイプアイアンだという。
「とくにブレードアイアン(ローズプロト)に関しては、パフォーマンスも打感もいい。スピン量の数値もよく、ボールスピードも上がっている。HONMAと契約したのは、彼らはボクが出す細部へのリクエストを叶えてくれるからだ。そして自分の個性を生かしたクラブを作ってくれる。たとえば、トウがシャープで、トウハイになっているところなどね。一緒に酒田工場のクラフトマンたちとクラブ作りをしている感覚があるし、そのプロセスを楽しんでいるよ」(ローズ)
実際、酒田工場に赴き、クラフトマンたちに会ってみたいとローズ。
「(契約に至るまで)短い期間だったけど、HONMAを信頼できたのは、パフォーマンスがいいだけでなく、ルックス、音、打感が、今まで使ってきたものに比べてよかったからだ。だからこれで成績が悪くなっても、それはボクのせい。世界ランク1位だからといって、新しいクラブを使うことに何の恐れもないよ」
世界1位になってもまだゴルフに対する熱意、パッションが欲しいというローズ。もっとうまくなりたい、挑戦したいという彼の飽くなき姿勢は、まさにHONMAのスローガンでもある「熱意系」。ジャパンクオリティを具現化したHONMAのクラブを手に、世界を席巻するローズの活躍が楽しみだ。