構えた瞬間に「これは飛ぶ!」とわかりました
かつては「E・R・C」で高反発ブームの扉を開け、最近では「ジェイルブレイク テクノロジー」により、ドライバー開発をけん引し、話題を提供してきたキャロウェイ。そして2019年、ルール内ではあるが、各メーカーが再びフェースの反発戦争を繰り広げているなか、ゴルフクラブで初めてAIを導入してきた。
いまや人間の思考回路を超えるともいわれる人工知能に、飛距離にいちばん影響を及ぼすフェース面の構造設計を任せてしまったという。まったく想像できなかったその構造に最初は世界一の技術力を誇る、キャロウェイの開発陣も理解不能だったというが、ボール初速を見て納得。石川遼も驚いた。
「パッと構えた感じがすごくよく、打ってみたらデータも含めてもっとよかった。見た目、振った感じにプラスしてデータもよかった。それですぐに試合で使うことを決めたんです」(石川)
石川は2018年12月9日の3ツアーズで使用開始。ミスしたらパートナーに迷惑がかかりかねないチーム戦でいきなり「エピック フラッシュ サブ ゼロ」を投入した。飛距離性能も信頼性も高い証拠だ。
石川がエピック フラッシュを気に入ったポイントのひとつとして挙げられるのが、叩いていけそうな強い顔。「トップラインの部分とフェース面の見え方もパーフェクト。このヘッドでいきたいと思わせたうえに、打つとデータもよかった」(石川)と話した。
練習ラウンドで納得するまで打たないと試合で使うことのないプロを、1発で納得させたドライバー「エピック フラッシュ」。新しい時代の扉を開けたクラブとして今後、語り継がれることだろう。
アイアンは超飛距離時代へ突入!
いまアイアンは飛距離ブーム。ドライバーとは違い、アイアンは飛べばいいってもんじゃないと言
われてきたが、飛びの味を一度知ってしまうと、もう戻れない。その波はアマチュアを完全に覆い尽
くし、いまではプロへと襲いかかってこようとしている。
アイアンを選ぶポイントといえば、まずミスに強い「寛容性」。これはキャロウェイでいえば「ローグ スター」アイアンだ。そしてプロ、上級者が求める「操作性」。こちらは「X フォージド」。そして「飛距離性能」。こちらは「エピック スター」が当てはまる。
この3つの条件をすべて満たすというのはなかなか難しく、ひとつの条件に突出したアイアンが作られることが多かったが、そこそこ飛んで、やさしく、打感も操作性も申し分ないという「ちょうどいい感じ」のアイアンが新しい「APEX」シリーズだ。
4番~8番アイアンには360フェースカップを採用し、ボール初速とやさしさを追求。打感にもこだわり、軟鉄(S25C)のボディの内部にウレタン・マイクロスフィアを搭載することで、フェースの反発を損なうことなく、軟らかい打感を実現している。
「ディスタンス重視のアイアンによくある中空っぽく感じる音がまったくありません。打感は本格的なソリッド感があっていかにもアイアンを打っているという感じがする」と石川がいうように、打感はしっかりしていて音も高い。
「飛距離を求めると打球の出だしが安定しないのですが、フェースのくっつき感をフォージドで残しつつ、テクノロジーで初速と高さを出している感じがします」(石川)
この“ちょうどいい感じ”のアイアン、「APEX」と「APEX PRO」を実際に石川遼に打ち比べてもらった。弾道測定器「トラックマン」を使って石川遼が愛用するマッスルバックアイアンと6番アイアンでのデータの比較もしてみた。すると、マイアイアンで205ヤードだった飛距離が、APEXプロでは215ヤード、APEXでは219ヤードまで伸びた。飛距離性能は明らかだ。
石川は、APEXに関してこうコメント。
「『APEX』はよりやさしさを追求した形をしています。打感がよくて飛ぶ。僕のアイアンの5番
アイアンくらい飛んでいます。初速は速いし、球が上がりますね。スピンが5000回転近く入って
いるのでグリーンでも止まります」(石川)
続いては「APEX PRO」。
「見た目がシャープ。本格的で格好いいですね。打感はしっかりしていて音も高い。これはツアープ
ロも使いたくなりますね。風にも強いし、硬いグリーンでも止められます」(石川)
プロが打っても納得のアイアン「APEX」シリーズ。ゴルファーが欲しがるど真ん中アイアンに間違いなさそうだ。