ローズとケプカの世界ランク1位争いにも注目!
大会の目玉は並み居る世界ランカーたちのナンバー1争い。前週米ツアーのファーマーズインシュランスで優勝したジャスティン・ローズ(1位)を追いかけるブルックス・ケプカ(2位)、ダスティン・ジョンソン(3位)、ブライソン・デシャンボー(5位)のアメリカ勢の動向にスポットライトが当たっている。
「ローズからナンバー1の座を奪い返す」と勇ましいジョンソン。だが大会初日はエンジンがかからず、米勢最上位スタートを切ったのがリードだった。
ライダーカップでジョーダン・スピースとペアを組めずに、ジム・フューリック主将とスピースを公然と批判。「スピースは嫌なヤツ。そもそも(過去のライダーカップやプレジデンツカップでコンビを組み実績を残してきたのに)最初からオレとはコンビを組みたくなかったんだ」と噛みついた。
すると出るは出るは。ツアー仲間からリードの“嫌われエピソード”が噴出しいつしか“嫌われキャラ”が定着した。
しかし新しい年になると形勢は徐々に変化。ファーマーズインシュランスオープンでは3日目にスピースと同組になり一発即発かと思われたが、ティーイングエリアに登場したスピースがごく自然にリードに歩み寄り笑顔でハグ。
「2人の間にわだかまりはない。この件に関してはキミたち(マスコミ)が騒ぎすぎだよ(苦笑)」と大人の対応をしたスピース。リードも「彼とはジュニア時代からプロになるまでさまざまな場面で戦ってきた。ある意味バディ(親友)だよ」とこれまでとは打って変わった様子。このときのリードの笑顔といったら、まるでバディのハグを待っていたようだった。「そりゃあ笑うよね」(スピース)
そして迎えた欧州ツアーの中東シリーズ。サウジインターナショナルでは再びリードの満面の笑みを目撃する機会があった。
大会前、彼は同地のワールドアカデミーを表敬訪問。大勢の生徒と触れ合い満席の会場でさまざまな質問に応え「この国の文化に触れ、子供たちがなにを考えているのか知ることができて本当に良かった。皆に歓迎してもらって信じられないような素晴らしい体験ができた」。
さっそく自身のツイッターにその模様をアップし「この笑顔を見れば彼ら(生徒たち)がいかにボクの1日を最高のものにしてくれたかわかるでしょう」とコメントした。
「ゴルフを広める使命を感じている。子供たちは大好きだし自分はクリニックをしたりジュニアの手助けをすることに喜びを感じるタイプなんだ。ゴルフの楽しさをすべての人に知ってもらいたい」
あれ? キャラが違う。だが人間とはこういうもの。イメチェンというよりいままで知らなかったリードの一面が見えたということ。もちろんなにかあれば“悪童リード”に変身するかも!? 今後もウォッチしていこう。
2019年2月1日18時20分、内容を修正しました