欧州ではガルシアが失格
ルールトラブルの一人目は、デニー・マッカーシー。フェニックスオープン初日、プレーヤーのキャディがプレーヤーの後方に立つことを制限するルールに抵触したとして、2打罰を受けた。
図らずも先週の欧州ツアーでリー・ハオトンが同じ罰を受けたのと同じ罰が、PGAツアーでも適用されたということになる(マッカーシーの罰打はのちに取り消し)。このルールは2019年から施行されたもので、まだしばらく混乱が見られるかもしれない。
そして、中東の地でゴルフ界を賑わせてしまったのはスペインのセルヒオ・ガルシア。出場中だった欧州ツアー「サウジ国際」で、複数のホールでグリーンをパターで叩き、傷をつけたことが失格に値すると裁定された。
ガルシアは「失格という決定を尊重する。フラストレーションで、いくつかのグリーンにダメージを与えてしまったことを謝罪する。2度とやらないと仲間たちに伝えた」と欧州ツアーを通じてコメントを発表している。
アンラッキーだったファウラー
ガルシアの失格は自業自得だが、ひたすらアンラッキーだったのがリッキー・ファウラー。
フェニックスオープン最終日、トップを快走していたファウラーだが、事件は11番ホール(パー4)で起こる。3打目のアプローチがピンをオーバー、奥の傾斜を転がり落ちて池(ペナルティエリア)に入れてしまったファウラー。ドロップするもボールは止まらず、ボールをリプレース。その後、5打目に臨むべくグリーン面を確認しに行く間に……なんと、止まったはずのボールがひとりでに動きだし、「池ポチャ」。
ファウラーはアドレスはおろか、ボールのそばに立ってさえいない。それでもこの場合、ボールはすでにインプレーのため新たに1打罰が付加されることに。そこから寄せワンの「トリ」でホールアウトしたが、笑顔はなかった。しかし、このアンラッキーにくじけず勝利をつかんだのは見事。
新ルールがらみだったり、そうでなかったりと色々だが、2019年になってからルールにまつわる話題が増えているように感じるのは間違いがない。移行期に特有の混乱なのか、果たして。
※2019年2月4日12時40分、内容を修正しました