ボールを変えて2試合目で勝った!
いきなりの勝利だ。
PGAツアー屈指の人気プレーヤーであるリッキー・ファウラーの実力は疑う余地がないが、約2年勝利から遠ざかっていたのもまた事実。そのファウラーが、テーラーメイドのTP5xにボールをスイッチして2試合目となるウェストマネジメントフェニックスオープンでいきなり勝利をつかんだのだ。
TP5xボールは、遠く中東の地でも時を同じくして勝者の手に握りしめられている。欧州ツアー「サウジ国際」で勝利をつかんだ、“DJ”ことダスティン・ジョンソンの使用ボールも、ファウラーと同じTP5xなのだ。
実は、そこには秘められたストーリーがある。そもそもファウラーがボールをテーラーメイドのプロダクトにスイッチするきっかけを作ったのが、他でもないDJなのだ。
時は2018年9月。フランスで開催された米国と欧州の対抗戦「ライダーカップ」で、ファウラーとDJはチームを組む。ふたりが採用したのはDJの使用球であるTP5x。それをプレーしたファウラーは一発でこの5ピースボールが気に入り、テーラーメイドとの電撃契約へとつながったというわけ。
秋のパリで星条旗を背負ってチームを組んだ二人の男の一人が米国で、一人がサウジアラビアで、同じボールを使って勝利をつかんだというわけで、ゴルフ界には時々このような運命的とも言える出来事が起こるから面白い。
テーラーメイドのボールというと、まだまだ日本では馴染みが薄いかもしれないが、現在世界ランクトップ10のうち4人が使用し、アメリカではその実力から認知度が日増しに高まっている。
多くのプロ使用ボールは3ピース、あるいは4ピースだが、TP5およびTP5xボールはその名の通りの5ピース構造。3層構造の大きいコアが高打ち出し・低スピンの弾道を、4層目の高弾性素材の反発力が圧倒的なボール初速を、5層目のウレタンカバーがウェッジスピンをボールに与えてくれる(その上、フィーリングはソフト!)という高性能ボールだ。
ファウラーの「いきなりの勝利」、それと時を同じくしてのDJの勝利。二人の「TP5x」ボールプレーヤーの勝利によって、「TP5/TP5x」ボールの性能は改めて証明された。ゴルフシーズン目前、今年のエースボールを決めかねているのなら、3月15日発売予定の新しい「TP5/TP5x」を選択肢に入れないという手はないだろう。