今までゴルフのルールには、ストローク以外でボールを動かしてしまった場合、たとえ故意でなく偶然だったとしても多くのケースでペナルティが課せられていた。
そのひとつに、「林にボールを打ちこんでしまい、捜索中に偶然自分のボールを蹴ってしまった」といったケースがある。とくに落ち葉の多い時期はボールが隠れてしまうなんていうシーンはよくある。見えない状況で探していて、誤って蹴ってしまった場合でも「1打罰を加えてボールをもともとあったであろう位置にリプレース」が正しい処置であった。
落ち葉が積もる中ではボールを蹴飛ばしてしまった！ こんな偶然のミスは“ノーペナ”となった
しかし今回のルール改定によって、元にあったと思われる位置にリプレースするという処置は変わらないが、1打罰がなくなり無罰に変更になったのだ。今までは故意じゃない場合でも動かしたら罰がつくということでボール探しが慎重になりすぎて時間がかかってしまう、ということもあった。
もともと、偶然蹴ってしまったボールが他のプレーヤーのボールだった場合は、無罰で元にあったと思われる位置にリプレースだったので、他のプレーヤーのボールであろうと自分のボールであろうと捜索中に偶然ボールを動かしてしまった場合は、正しい処置をすれば罰を受けることはなくなったのだ。これは分かりやすい。
同時に、今回のルール改正でボールの捜索時間が5分から3分に変更されたことによって、迅速なボールの捜索を心がける必要があり、偶然ボールを動かしてしまってもペナルティが付かなくなったのは朗報だ。
知らないと損してしまうかもしれませんよ！
林などに曲げないのが一番だがそうはいかないのがゴルフというスポーツ。もし曲がってしまった場合は、しっかりと弾道を見ておくことが大切だ。
撮影／田中宏幸 モデル／鈴木憲子 協力／サザンヤードカントリークラブ
