今週いよいよ開幕する女子ツアー。その練習場をウォッチしていると、小祝さくら、永井花奈らを指導する辻村明志コーチが変わったドリルを行なっていた。いったい、どんな効果があるの?
辻村明志コーチが考案「振り抜くスピードが上がります」
女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の舞台である琉球GCでは、月曜日の今日からプロたちが練習に明け暮れている。そこで目を引いたのが、辻村明志コーチの指導のもと、黙々とクラブを振っている松森彩夏。よく見ると、ただの素振りではなさそう。
どんな練習法かといえば、本来のボール位置にヘッドカバーをセット。クラブがヘッドカバーに当たる寸前に、辻村コーチがそれをパッと上げるというもの。一体どんな目的の練習なのか?
「打つことばかりに気がいくと、どうしても姿勢が崩れてしまいます。スウィング練習中は、どう打つかよりも、しっかり振り切る感じを身につけさせたい。そのためのドリルです。ヘッドカバーを打つつもりで振ることで、振り抜くスピードも上がります」(辻村)
この練習を昨年から取り入れている小祝さくらは「ヘッドカバーの内側を振るようにすることで起動が外回りしなくなりました。方向性もよくなったと思います」と言う。たしかな効果があるからこそ、多くのプロが採り入れているようだ。
アマチュアがやるにはちょっとハードルが高い練習法だが、女子ツアーの練習場はアイデア練習法の宝庫。引き続き、ウォッチしていきたい。