女子ツアー第3戦「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で勝利を挙げた上田桃子。そのパターシャフトが特徴的な黒とシルバーのツートンだったことに気づいた人も多いはず。実は上田、試合前にパターを“リシャフト”していた。
「開幕戦の途中で替えちゃうかも」と上田は言っていたが……
シャフトの手元から中間部分にかけてがブラック、先端側がシルバーのツートンのパターシャフト。これは、オデッセイの新製品「ストローク ラボ」のシャフト。
通常のパターシャフトは110グラムほどだが、このシャフトは75グラムと軽量。浮いた分の重量をグリップとヘッドに配置することで振りやすくしたというのがストローク ラボのウリだが、上田の場合はシャフトだけを採用したようだ。
上田がストローク ラボのパターを初テストしたのは開幕戦、ダイキンオーキッドレディスの練習日のこと。
「打感が思っていたよりもソフトすぎなくて、重さもいいと思います。フェースローテーションしすぎちゃう人に合うと思います。私みたいな人に(笑)。今使ってるパターが入らなかったらこれにしようかな?」(上田)
と絶賛し、開幕戦からの投入をほのめかしていた。だが、開幕戦、2戦目は採用せず。そして、3戦目の直前に「シャフトだけ替える」ことを決め、すぐに結果を出したというのだ。
ヘッドは使い慣れたオデッセイのホワイト・ライズ iX #1。ストロークラボのシャフトは前述したように軽量なので、関係者によれば「単純なリシャフトではなく、ヘッドの重量調整などを行なっている」とのこと。
開幕戦では優勝した比嘉真美子が直前にアイアンのシャフトを「NS950」から「NS950neo」と書かれた詳細未公表のシャフトに替えていたが、ウッドやアイアンのシャフト交換に比べ、パターのリシャフトは珍しい。
パターのシャフトはスチール、というのがほぼ“当たり前”状態だが、今回の上田の勝利を機に、パターのシャフトにもリシャフト時代が訪れる……!?