2018年のLPGA(日本女子プロゴルフ協会)プロテスト。上位20位タイまでしか通過できない狭き門を、20アンダーという驚異的なスコアでトップ通過したのが、エイミー・コガだ。1995年8月26日生まれの23歳。米国ハワイ出身で、お父さんは日本人。現在もハワイ大学に在学し、通信制でコミュニケーションを学んでいるという“女子大生プロ”でもある。176センチ、57キロの体型は見ての通り、モデル顔負けだ。
昨年のプロテスト合格後、レギュラーツアー「スタンレーレディス」に出場していたエイミー本人に聞くと、「生まれは日本、その後ブラジルに2年くらい。その後また日本に帰ってきて、すぐにマウイ島に引っ越してゴルフを始め、祖父母がいるニューヨークに2年、10歳から2年前くらいまでオアフ島。一番長いのはハワイです」とのこと。
同じタイミングで話を聞いた父・古賀裕規男さんは「ニューヨークに住んでいたとき、家のバックヤード(裏庭)で50ヤードのアプローチを一日1000球くらい練習したのが(今に)活きている」と教えてくれた。エイミー自身、得意クラブは「ウェッジ!」と即答している。
そのコメントを裏付けるように、開幕戦のデータを見ると、パーセーブ率で3位、リカバリー率(パーオンしないホールでパーかそれより良いスコアを獲得する率)で2位と、難コンディションの中小技でパーセーブしたことが見て取れる数値が並ぶ。
2016年に日本の二部ツアーに出はじめた頃は「ボロボロ」だったというエイミー。その悔しさから2017年は猛練習を積んだことがプロテストトップ合格につながり、レギュラーツアーに出られるようになったことで「技術がないと上にはいけないところまで追い込まれていくから、放っておいても上手くなる」(父・裕規男さん)状態になったのだという。
「ゴルフをジュニアのときに固めていないので、伸びしろしかない」と父が評するエイミーのゴルフ。一体どこまで伸びるのか、まだまだ“成長”を続ける23歳に、これからも注目だ。