2009年に年間6勝を挙げて以来勝ち星のない諸見里しのぶ。だが、2018年は開幕戦で3位タイに入るなど好プレーも見せた。10年ぶりの復活優勝を狙う諸見里のバッグの中身を覗いてみると、そこには2本のドライバーが。一体どういう意図で使い分けているのだろうか。

晴れたらM5、降ったらM4、ドライバーは2本を使い分け

「ドライバーはM4とM5を使い分けようと思っています。M4のほうが高さが出るので雨のときはそっちを使うと思います」

そう語る諸見里。諸見里は同じテーラーメイドでもやさしいモデルであるグローレシリーズの印象が強いが、今季のエースは2本の「M」。シャフトは同じものを着用。M4は9.5度、M5は10.5度が表示ロフトだが、スリーブを見るとM4は1度ロフトを寝かせ、M5は2度立てている。

画像: 雨の日は「M4」、晴れの日は「M5」ドライバーを使用するという。M5の可変式ウェートのうちひとつをトウ側に移動しているのは引っかけ防止の工夫だろうか

雨の日は「M4」、晴れの日は「M5」ドライバーを使用するという。M5の可変式ウェートのうちひとつをトウ側に移動しているのは引っかけ防止の工夫だろうか

つまり、M4は10.5度、M5は8.5度。地面が濡れ、ランが期待できない雨の日は高弾道のM4でキャリーを出し、普段はスピンの少ないM5でランを含めてトータルで飛距離を出したいという“二刀流”作戦のようだ。

ドライバーはもちろんその日によっていずれか1本をチョイスするわけだが、他にもウッド類は大量だ。しかも、グローレの5W、7Wの下にM4のHL(高打ち出しモデル)の5Wを入れ、その下にまたもグローレの9Wを入れ、UTにつなぐという変則セッティングを採用している。

画像: 初代グローレの5Wを愛用し、「私のゴルフの生命線」と語る(写真/姉崎正)

初代グローレの5Wを愛用し、「私のゴルフの生命線」と語る(写真/姉崎正)

「ウッド類は今の私のゴルフの生命線になっているのグローレから変えていないですね。使い込んでいるせいもあってウッドでもピンを狙っていける安心感があるんです。そういう意味では私の勝負ギアはグローレの5Wですね」(諸見里)

画像: 5W、7W、5W、9Wの流れでフローするフェアウェイウッド類

5W、7W、5W、9Wの流れでフローするフェアウェイウッド類

ドライバーからUTまでウッド類が6本入った“六本木”セッティング。アイアンも5本入れているため、必然的にウェッジは2本しか入れられない。そのため、48度のウェッジの下は58度1本でこなす。究極の“上に厚い”セッティングという印象だ。

画像: ウェッジは普通3本、多い人で4本入れるが、諸見里は2本。48度と58度をセッティング

ウェッジは普通3本、多い人で4本入れるが、諸見里は2本。48度と58度をセッティング

年間6勝を挙げたセッティングは健在。揃えに揃えたウッド類を駆使し、優勝争いに加わる姿を期待したい。

画像: 晴れたらM5、降ったらM4、ドライバーは2本を使い分け

1W:テーラーメイド M4(9.5度、ディアマナRF50、硬さSR)
1W:テーラーメイド M5(10.5度、ディアマナRF50、硬さSR)
5W:テーラーメイド グローレ(18度、ツアーAD PT-6、硬さSR)
7W:テーラーメイド グローレ(21度)
5W:テーラーメイド M4HL(21度)
9W:テーラーメイド グローレ(24度)
6UT:テーラーメイド M4 (28度、ツアーAD PT6、硬さS)
6I~PW:テーラーメイド グローレF(バサラ60、硬さS)
48度、58度:テーラーメイド ミルドグラインド(NSプロ950GH 硬さS)
PUTTER:テーラーメイド TPコレクション ミューレン

撮影/姉崎正、三木崇徳

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