ギリギリドライバー「RS F」に「テンセイ オレンジ」を組みわせた
さて、実は今季の原はクラブセッティングをほぼ変更していない。ただ、クラブセッティング自体に変化はなくとも、変わって点はある。
「クラブは変えてないですけど、ドライバーのシャフトを、ミツビシのテンセイオレンジに変えました。自分のフィーリングと打感がマッチしてよかったんです。だから今年の勝負ギアはドライバーですね」(原)
三菱ケミカルの「テンセイCKプロ オレンジシリーズ」は、タイガー・ウッズが使用したことが大きな話題となったシャフトで、2019年2月に日本での発売が開始されたモデル。カウンターバランスとなっていて、ヘッドを軽く感じられ、そのことでヘッドスピードを上げたりと様々な効果が期待できるシャフトだ。
組み合わせるのはプロギアのフラッグシップモデルと言える「RS F」。“ギリギリ”の反発係数をうたうドライバーと最新シャフトの組みわせで、1試合を終えただけだが、昨年のスタッツと比べると3ヤードほどの飛距離アップに成功しているようだ。
ドライバーの後は、フェアウェイウッド 、そして4UT、5UTとつなぐ女子プロらしい“上に厚い”セッティング。アイアン、ウェッジ類までプロギアで揃え、パターは精緻なフィッティングに基づいてカスタム的な1本を提供することで話題の高額パター「べノック」のマレットタイプを採用している。
ハタチ前後の若手の進境が著しい女子ツアーにあって、たしかな技術で戦う人気者・原のゴルフに注目だ。
【原江里菜の14本】※( )内はロフト角、シャフト、シャフトの硬さ
1W:プロギア RS F(9.5度、テンセイCKプロ オレンジ50、硬さ:R)
3W:プロギア RS (15度、スピーダー569エボリューション4、硬さ:R)
5W:プロギア RS 18度(18度、スピーダー569エボリューション4、硬さ:R)
7W:プロギア RS 21度(21度、スピーダー569エボリューション4、硬さ:R)
4UT:プロギア RS(22度、ツアーAD U65、硬さ:S)
5UT:プロギア RS(25度、ツアーAD U65、硬さ:S)
6~PW:プロギア RSフォージド(NSプロ950for PRGR 硬さ:M-43)
50度:プロギアチューン(GS95ツアーイシュー)
52度:IDナブラツアーウェッジ(GS95ツアーイシュー)
58度:プロギアチューン(GS95ツアーイシュー)
パター:べノック ミシェルⅢ
(練習日の取材のため、15本のクラブがバッグに入っています。本番では5番ウッドを抜いて14本に)