「ギリギリ」をキャッチフレーズに人気を博してるPRGRの「RS」シリーズに、今春新たなモデルが2種類ラインナップされる。その名は「RS RED」と「RS E」。なんでもRS REDは多くのゴルファーが気持ちよく振り切れるように設計された“ギリギリドライバー”らしいのだが……間もなく発売されるRS REDドライバーを、一足お先に打ってみた!

RS REDの登場で「ギリギリ」の恩恵をより多くの人が受けられるようになった

4月12日発売の「RS RED」と4月19日発売の「RS E」。これで「RS」シリーズは全4モデルが出そろい、あらゆるゴルファーをカバーするトータルブランドとなった。どうしてもプロ向け、上手い人向け、という印象があったRSシリーズだが(実際はそんなことないのだが)、四兄弟となったことで、すべてのゴルファーが反発性能ルール“ギリギリ”の恩恵を受けられることになったわけだ。

とはいえ、じゃあ「RS RED」と「RS E」は先行する「RS」「RS F」とどう違うの? と聞かれて即答できるゴルファーは現状では少ないはず。そこで、まずは「RS E」に先んじて発売される「RS RED」ドライバーを、プロゴルファー中村修が試打し、レポートする。

画像: 左から4月12日に発売される「RS RED」、「RS E」、「RS F」、「RS」ドライバーの4兄弟がラインナップ

左から4月12日に発売される「RS RED」、「RS E」、「RS F」、「RS」ドライバーの4兄弟がラインナップ

「RS RED」は、「RS」シリーズの4モデルのなかでも、球が上がりやすくつかまりやすいゾーンにカテゴライズされるモデル。さらに振りやすい軽さ(SRで273グラム)で、ヘッドを加速させ振り切って飛ばすスピード設計を採用。つかまる・上がる・振り切れる、以上のようなドライバーを求めるゴルファーなら迷わず手にとっていいクラブだ。

設計上の特徴は、鍛造のカップフェース構造になっている「新Wクラウン設計」。シャローフェースのヘッドでもインパクトでしっかりとたわみを発生させ、「ギリギリ」のフェースの反発をさらに活かせるという。そんなRS RED、まずは構えた印象から聞いていこう。

「構えてみると、シャローフェースでやさしく球が上がりやすい印象ですね。ネックの調整機能が搭載されていないのでネックからフェースのラインがすっきりしています。非常にオーソドックスで構えやすい。昔の“赤チタン”の雰囲気が漂っていて、つかまりやすそうな雰囲気が出ていますし、やさしく球を上げてくれそうに見えますね」(中村)

画像: ややシャローフェースでやさしく見えるきれいなフォルム

ややシャローフェースでやさしく見えるきれいなフォルム

構えた第一印象から「上がりそう」「つかまりそう」と感じさせるデザインは、アマチュアにとって余計な力みを消してくれる大きなメリットだ。実際に振ってみても、シャフトのしなりがスムーズでよく走る。

「とにかく振り抜きがシャープでスピード感があります。僕のなかではヘッドスピード40m/sちょっとで試打したつもりなんですが、計測したら43m/sくらい出ていたのには驚きました。それで実際に打っても、シャフトが負ける感じはありません。純正のフジクラ製のスピーダーエボリューションfor PRGRも、『エボらしい』走り感があって、ヘッドスピードを上げてくれる感じがしますね」(中村)

画像: ヘッドスピード43.5m/sで初速65.9m/s、打ち出し角13度、スピン量2963rpm、飛距離235.6ヤード(計測はフライトスコープによる)

ヘッドスピード43.5m/sで初速65.9m/s、打ち出し角13度、スピン量2963rpm、飛距離235.6ヤード(計測はフライトスコープによる)

打ってみると、とにかくフェースの弾きがよくて、初速が出ていると中村。ヘッドの飛距離性能はギリギリフェースなので当たり前といえば当たり前だが、相当高い。初速が出てもドロップしてしまえば意味がないが、低スピンになり過ぎない重心設計なのでボールを上げてくれるから、しっかりと初速をキャリーに変換することができる。

画像: フランジ部分まで長く成形した鍛造のカップフェースを採用したことでシャローフェースでありながら大きくたわみ、ギリギリのエリアを拡大した

フランジ部分まで長く成形した鍛造のカップフェースを採用したことでシャローフェースでありながら大きくたわみ、ギリギリのエリアを拡大した

「新設計のカップフェースの効果なんでしょうかね。すごい弾き感です。ネックの調節機能を搭載しないことで生じた余剰重量をヘッド後方のウェートに回したんだと思いますが、ミスヒットにも強く、ボールの直進性もすごく高い。RSシリーズのなかでは新たに追加ラインアップされるやさしいゾーンのモデルになると思いますが、それは球の上がりやすさやつかまりのよさ、振り切れるクラブ重量といった性能ゆえ。初心者向けというわけではなく、上級者でもオートマチックに飛ばしたい人はいい結果が出るクラブだと思います」(中村)

画像: ネック調整機能を搭載せずに重量をソール後方に設置することで大きな重心角と深い重心が、球をやさしくつかまえて上げてくれる

ネック調整機能を搭載せずに重量をソール後方に設置することで大きな重心角と深い重心が、球をやさしくつかまえて上げてくれる

RS REDのいいところは、ただ“飛べばいい”ではなく、顔や打感などのフィーリングにもしっかりと配慮がされていることだろう。ジャパニーズブランドの良さというべきか、ベテランゴルファーほど感じられる機微、味わいといったものがあるのもいい。

アスリートモデルの印象が強かった「RS」シリーズにこの「RED」が加わることで、さらに多くのゴルファーが「ギリギリ」の恩恵を受けられることとなりそう。まずは店頭で手にとって、構えてみては。

撮影協力/太平洋クラブ市原コース 

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