「ショット全般で、フィーリングの違いを感じる」
3月30日から2日間の日程で行われた「第16回北九州オープン」。国内でのシーズン開幕前の調整の意味を含め、毎年多くのレギュラー選手達が出場することで人気の高い地方トーナメントだが、この試合に藤田寛之が初参戦するとのことで会場に足を運んでみた。
すると朝の練習グリーンで球を転がす姿にちょっとした違和感を感じた。その理由はボールが黄色だったからだ。
「試合で使えるものかどうかまだ迷っているんですが、それを今回は実戦で試してみようと思っています」と藤田。これまで試合でカラーボールを使用したことはないとのことだ。
今年発売されたタイトリストの新しい「プロV1」と「プロV1X」には新しくイエローモデルがラインナップに加わった。今どきはカラーボール自体、それほど珍しいわけではないが、ツアー選手御用達のプロV1がカラーボールを出したことで話題を集めている。
ただ、いわゆるツアーボールではスリクソンやキャロウェイにはイエローモデルが存在しているだけに、プロV1ファンにとっては待望とも言えるイエローモデルの発売だったと言える。
ラウンドを終えた藤田に話を聞いた。
「違和感ですか? あると言えばあるし、 ないと言えばないですね。まあ、試合で使ったのは本当にこれが初めてだったので実際にほぼなかったと言っていいでしょうね。ただ、あくまでも感じ方の部分だと思いますが、今までのプロV1とフィーリングの違いをちょっと感じるんですよね。アプローチやパットだけでなくショット全般で。ただ、かなり見やすいことは間違いないですよ。それはメリット。もう少し試してから決めたいと思います」
今大会は2日間競技で順位は3位タイとまずまず。初のイエローボールはそれなりの効果をもたらしてくれたようだ。約3週間後に迫った国内開幕戦で藤田は何色のボールを手にしているのか、乞うご期待!