ヨーロピアンツアーに参戦中の宮里優作がスケジュールの合間を縫って3月30日、31日と2日間の日程で行われた北九州オープンに出場した。多くのトップアマも出場するこの大会だが、初日は兄の宮里聖志、そしてアマチュアタイトル3冠の和田博、さらには同じくトップアマとして活躍する弟の和田雅英と同組で、プロ・アマ最強兄弟対決という大会側の粋な組み合わせが実現し、大会を盛り上げた。
久々の日本での試合ということもあり、この組みには多くのギャラリーが集まっていた。そんな中、ギャラリーがため息をついて眺めていたのが宮里優作のドライバーショットだ。これが世界レベルと言わんばかりのスウィングスピードは、出場選手の中でも群を抜いていたように感じる。
風の強いコンディションだったものの、それを感じさせないショットを何度も放っていた。手にしているクラブは一体何なのか?ラウンド後のバッグの中身を拝見させてもらった。
昨シーズンの宮里はPINGと使用しているイメージが強く、本人もその性能の高さに満足している様子だったが、ドライバーはテーラーメイドのM5だった。アイアンも PINGからヨネックスへとチェンジされていた。好感触だったクラブをここまで替える理由は何なのか、本人を直撃した。
「M5は1ヶ月前のオマーンからですかね。色々と試してきたんですが、打ちたい球が出るというか、狙ったところにほぼ打てているので、ほぼこれに落ち着いてきた感じですね。もちろんPINGのクラブも良いんですけど、自分のスウィングを少し変えているのもあって、その中でちょっと合わなくなってきたというのもあって、今のスウィングにはM5が合っているとのかなと感じています。アイアンに関しては、ヨーロッパは風が強くて、僕の場合は球を上げると持っていかれるし、スピンも多いので。打ち出しを低くできて、なおかつ少しめくれるアイアンが欲しくて。去年から試行錯誤やってきた中で去年の11月くらいからヨネックスを使い始めて。そのモデルとは少し変えているんですが、アイアンはすごくいい感じですね」。
クラブ契約をしないことのメリットを最大限に生かしている宮里優作。さらなる武器を手に、日本のファンに朗報を届けてもらいたい。