ゴルフ4大メジャー最初の大会、マスターズが4月11日からいよいよ開催される。その優勝候補の一人として名が挙がるのが、世界ランクトップのDJことダスティン・ジョンソン。悲願のマスターズ制覇を狙うDJの14本をチェックしておこう!

フェアウェイウッドは3Wのみ

ダスティン・ジョンソンのセッティングで特筆すべきはフェアウェイウッドがM5の3Wのみの超ハードヒッターセッティング。3Wの次は中空の2番(ツアープリファードUDI )3番アイアン(P790)なのは、ウッドよりもアイアンのほうがコントロールしやすいからだろう。彼にはパワーとテクニックの両方が備わっているため、アイアンを思い通りに操れる。

画像: 世界ランキング1位をひた走るダスティン・ジョンソン

世界ランキング1位をひた走るダスティン・ジョンソン

自分の腕を活かすためのセッティングで、とくに4番~ピッチングウェッジはPGAツアーの選手の中でも「お助け要素」的なものがほとんどないテーラーメイドのP730 DJプロトを使用している。これは自分で球を操作して、自分でミート率を上げられるダスティン・ジョンソンにぴったりのセッティングだと言えそうだ。

画像: アイアンを武器に戦い抜く

アイアンを武器に戦い抜く

ドライバーはM5とM6を使い分けているが、自分で操作したいときM5、多少曲がっても直進性と飛距離を求めるコースのときはM6と場面によってチェンジしているようだ。

このヘッドに合わせたシャフトはいわゆる軽・硬シャフトのフジクラ661EVOLUTION2.0 TS X。正直ダスティン・ジョンソンの体格からみると「軽い」という印象だが、シャフトの長さによって遠心力が高まっても抵抗感が感じにくくなるため軽・硬シャフトを選んでいると予想できる。

画像: 装着シャフトは軽・硬シャフトのフジクラ661EVOLUTION2.0 TS X

装着シャフトは軽・硬シャフトのフジクラ661EVOLUTION2.0 TS X

短い番手に目をやれば、52度のウェッジのあとが60度と8度も差があるという点も気になるところ。たとえばジャスティン・ローズはウェッジをぴったり4度刻みで4本入れているが、DJの8度という部分を見ると、ウェッジに仕事をさせるというよりは自分の感覚で打っているということだろう。

画像: 52度の次は60度と感覚派を思わせるウェッジフィッティング

52度の次は60度と感覚派を思わせるウェッジフィッティング

自分が打ったあとに空のどの辺にボールがあるのかを、出球まで感覚で見ているのをゴルフ用語で「ウインドウ」と呼ぶが、「この距離はこの窓(ウインドウ)に出したい」というのを自分のフィーリングを重視して打っているのがわかるセッティングになっている。

【ダスティン・ジョンソンの14本】
1W:テーラーメイド M5(10.5度、フジクラスピーダー661エボリューション2.0、TS X)
3W:テーラーメイド M5(15度、プロジェクトX HZRDUSブラック、6.5)
2I:テーラーメイド ツアープリファードUDI(プロジェクトX HZRDUSブラック、6.5)
3I:テーラーメイド P790
4I~PW:テーラーメイド P730 DJプロト(トゥルーテンパーDGツアーイシュー、X100 )
52度:テーラーメイド ミルドグラインド(KBSツアー120S)
60度:テーラーメイド ミルドグラインド
64度:テーラーメイド Hi-Toe
PUTTER:テーラーメイド TPコレクションJUNO
ボール:テーラーメイドTP5x

※練習日のため、バッグには15本入っています。試合によって使い分けます

解説/小倉勇人 撮影/姉崎正

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