全モデルを独自に計測して統一基準でスペック管理
同じバウンス角でも、実は統一表記ではなく、メーカーごとに基準がバラバラということが実は多い。なので、同じバウンス角の別メーカーのウェッジを購入したとき「同じはずなのに何か違う」なんてことがゴルフ界では起きていた。
そこで、ゴルフ5ではバラバラだったバウンスを、独自基準で全モデル実測することで整理し、データとして管理・提案できるシステムを構築した。それが今回ゴルフ5に新しく導入された「ウェッジフィッティングシステム」なのだ。そんなウェッジフィッティングシステムの開発者・波積誠一さんにマーク金井が話を聞いた。
マーク金井(以下金井):ゴルフ5さんがウェッジフィッティングを始めたということで、その内容を拝見していますが、各メーカーのウェッジを比較してフィッティングできるというのは画期的ですね。
波積:はい。ウェッジの機能を左右するバウンスは、各社基準がバラバラでカタログスペックだけでは判断できないという悩みがありました。弊社では、それを独自基準で全部実測して総合的に判断できるシステムを作ったんです。
金井:「バウンス角」の表記はあっても、ソールの幅も形状も違うので、実際にバウンスがどのくらい効くのかわかりにくいですからね。
波積:それを全部データ化し、お客さまの試打データから適正なソールを持ったものを提案できるようにしました。
金井:それをこの専用ラフマットで体感できるのもいい。これなら自分に合ったウェッジが見つかりますね。
波積:これでゴルフ5では、ドライバーからパターまで全クラブのフィッティングが可能になりました。ぜひ総合的に活用していただきたいです。
フィッティングの流れは他のクラブとほぼ同じ!
フィッティングの流れは他のクラブとほぼ同じ。まずは問診。今使っているクラブや悩みなどを丁寧にヒアリング。アイアンセットで買って何となくそのまま使っている人の多いピッチングウェッジのロフトもチェックし、他のウェッジ構成の参考にする。
続いて試打・計測。フィッティングに際しては、問診だけでなく実際に試打してもらい、ヘッドの入射角や打ち出し角などを計測して、スウィングに合ったバウンスのモデルを提案していく。これらのデータを入力すると膨大なデータの中からおすすめウェッジの候補がリストアップされるのだ。ポイントは独自計測の実効バウンスを基準に診断しているということ。実測したバウンスのデータが活かされている。
また、ウェッジでは見落としがちだったライ角にも注目。球のつかまりや方向性を左右するインパクト時のライ角をチェックし、適正ライ角で打てるウェッジを提案してくれるのも画期的だ。
続いては、フィッティングをしたウェッジの試打なのだが、提案した候補ウェッジは実際のラフに近い抵抗感のある毛足の長い人工芝マットで試打しながら判断。通常のマットではわからないソールの抜けを体感することができ、より実戦に近い状態での使用を意識したフィッティングが可能となった。
全国197店舗あるゴルフ用品小売り最大手の「ゴルフ5」が行うからこそ大きな意味のあるウェッジフィッテイング。これでクラブのどんな悩みにも応えてくれる駆け込み寺のような存在になってくれそうだ。
ウェッジに限らず、ゴルフクラブに悩みがあったらまずは気軽にゴルフ5のスタッフに相談をしてみよう。14本すべてのフィッティングが可能だから、ゴルファーひとりひとりそれぞれに違う解決策が必ず見つかるはずだ。