昨年の11月、伊藤園レディスでのこと。「私はまだ優勝するにはレベルが足りないのかな……」と少し弱気な発言をしていた勝みなみ。2018年シーズン前半は18試合のうち予選落ちは1回でトップ10入りは7回と好調。しかしサマンサタバサレディース以降の17試合では予選落ち9回に棄権1回と、賞金シードを確定させてはいたものの調子がいいとは言い難かった。
その弱気な発言の次の週、エリエールレディスでプロ入り後レギュラーツアーで初優勝を飾った。その時のコメントでは「優勝は意識しなかった。とにかく楽しんだ」と話した勝。それから約半年でプロ入りレギュラーツアー2勝目、アマ時代の優勝を入れて通算3勝目を挙げた勝に、どんな変化が起きたのだろうか。話を聞いた。
「何勝するとか賞金女王とか考えずに『いけるトコまでいってやれ!』」
みんなのゴルフダイジェスト編集部:プレーオフまでもつれ込んで優勝に至りましたが、大会を通して14本の中で決め手だった1本はありますか?
勝:やっぱりパターだと思います。ショットはずっと良くて、あとはパターが入ってくれればというイメージの中で、最終日はロングパットも結構決まってくれましたし微妙なパーパットも良く入れていたので、パターが一番でした。ずっと課題にしていて、ちょっとつかめて、やってみてそれが上手くいってという感じだったので全部上手くかみ合ってくれました。
みんなのゴルフダイジェスト編集部:プレーオフのときの気持ちというのは勝ちたいなのか、緊張なのか、自分のプレーをなのか?
勝:全然優勝は考えていないですね。いつも通りという感じです。あえて気持ちを作ろうとしているわけではなくて、いつも通りのプレーをしようという感じ。
みんなのゴルフダイジェスト編集部:昨年の伊藤園で弱気な発言をしていて、今はそんなことを感じさせないプレーと気持ちに見えますが、今年はどうやって戦っていく?
勝:いけるところまでいきたいなと思っているので、何勝するとか賞金女王とか考えずに「いけるとこまでいってやれ!」という感じ。普通にいつも通りのプレーができればどんどんいけると思うので、楽しくゴルフして結果がついてくればいいと思います。
撮影/矢田部裕 取材大会/ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ