低スピン弾道が打ちやすい「ツアーAD XC」
こんにちは、ケンジロウです。女子ツアーのリゾートトラストレディスが行われる静岡県のグランディ浜名湖ゴルフクラブからお届けしております。
今年も新しいシャフトが出そろってきました。毎年この時期になるとシャフト屋さんたちの動きが慌ただしくなるのですが、5月の段階ですでに2社のメーカーのシャフトがツアーで展開を始めました。
ひとつがグラファイトデザインのツアーAD、その名も「XC」。60グラム台のシャフトは「XC-6」という表記になり、こうなるとなんか車の名前みたいですよね。驚いたのは、そのカラーリング。手元側が黒で、お決まりの縞々がきて、その先がまた黒になり、先端のヘッド側がシルバーになっています。
今までにないような2トーンカラー。手元側はいつも白っぽいのがツアーADの伝統でしたがねぇ。でもこちらのほうが縞々が目立つ感じがします。さて、その性能はと言うと、同シリーズのDIやBB、GPなどいわゆる先がしっかりとしたシャフトを使用しているユーザーに合うシャフト。
「東レの新しい素材『M40X』にさらに『T1100G』を入れていて、先の動きがより安定するようになりました。ロスなくボールにパワーを伝えられます。スピンは減る傾向になるので、今のヘッドとのマッチングはいいのではないかと思っています」とはグラファイトデザインのツアー担当・高橋雅也さん。
男子ツアーでは、片岡大育が新しいJGRにこの「XC」を差してテストしている模様。他にも近藤共弘、永野竜太郎らもテストしています。女子ツアーでも、まさに会場に届いたばかりで、早速各メーカーのバスで組まれていましたね。そのカラーリングを見ていると、ピンの「G410」にマッチしそうだなぁと思いました。
ムチのようなしなりの「ディアマナZF」
さて一方で、ツアーADのライバルである三菱ケミカルのディアマナにも動きがありました。今週開催の男子ツアー・ミズノオープンで展開を始めたんです。その名も「ディアマナZF」こちらは鏡面仕上げのシルバーです。Diamanaの部分が光っていますよね。なんかカッコイイ。
その性能はと言うと、「先と元を締めて硬くして中をゆるめています。ムチのようなイメージで叩きにいったときにしっかりとしなってくれる感じです」と三菱ケミカルのツアー担当者。
こちらも竹谷佳孝、池田勇太、正岡竜二らがテストしている模様。残るフジクラのスピーダーとマミヤのアッタスはどんな性能、どんなカラーリングでくるのか? 注目してみていきたいですね。
写真/有原裕晶、大澤進二