「このホール、私がオナーですね」とか「私、いっつもセカンドオナーでして……」なんていう風な“ゴルフ場会話”に登場するオナーという言葉。人によってはオーナーと発語する人もいたりして、とくに初心者ゴルファーにはなんのことやらよくわからない。というわけで、正しい意味をどうぞ。

各ホールのティショットは、前のホールのスコアがよかった順に行うが、それ以降はホールから遠い順番に打っていくというのが、ゴルフの基本(ただし、2019年のルール改正で、プレーヤーに危険が及ばない場合に限って、先に準備のできたプレーヤーが本来の打順のプレーヤーより先に打つことも認められるようになった)。

画像: ティショットを一番最初に打つのは“名誉”なことだ(撮影/増田保雄)

ティショットを一番最初に打つのは“名誉”なことだ(撮影/増田保雄)

基本的には「遠い人から先に打つ」ため、ドライバーの飛距離が出ない人は、ほぼ毎回セカンドショットを最初に打つことになる。このことから、ドライバーが飛ばない人のことを、「セカンドオナー」と言ったりする。

「オナー(honor)」とは、ティショットを最初に打つ「名誉」を得た人。「セカンドオナー」は、決して名誉なことではないが、飛ばない人を揶揄(?)する表現としては、なかなか気が利いている。どちらかというと、セカンドオナーになった人自身が自嘲を込めて使う場合が多いようだ。

ちなみに、これはもちろん和製英語。英語にぴったりの表現はない。「セカンドオナー」を文字通りに直訳すなら、「2番目に名誉な人」といったところか。

This article is a sponsored article by
''.