マスターズ、全米プロに続き、全米オープン、全英オープンにも出場することが決まった昨年の賞金王・今平周吾。今平と親交の深いプロといえば、大ベテランの谷口徹。というわけで、日本ゴルフツアー選手権の会場で谷口に今平のメジャー挑戦について話を聞くと、谷口節全開の愛あるエールが返ってきた。

「フェアウェイにさえ(ボールが)ありゃ、なんとかなるでしょ」

編集部:今平プロが、今年はすべてのメジャーに参戦することになりました。谷口プロと今平プロは練習ラウンドをともにされていましたが、その件はなにかお話しされましたか?

谷口:いや、そんなん全然してないですけど。スウィング見たけど、全然良くないからやめといたほうがいいよって。ちょっと下から上げるみたいな感じ(に見えた)。

画像: 今平と練習ラウンドをともにし、そのスウィングを見つめる谷口(撮影/有原裕晶)

今平と練習ラウンドをともにし、そのスウィングを見つめる谷口(撮影/有原裕晶)

編集部:ジャンプするような動きということでしょうか。

谷口:そんなに飛んでないじゃないか、お前の良さがなくなってるよっていう感じ。アイアンとかも。

編集部:メジャーに行くと、飛ばすような動きも試したくなるもの?

谷口:そりゃあね。たしかに、周りが飛ぶからね。でも、やっぱり自分を変えるのは難しいですよ。フェアウェイにさえ(ボールが)ありゃ、なんとかなるでしょ。

編集部:それは、距離が長くても?

谷口:多分。そうやってゴルフしたほうがいいと思う。ゴルフは対応力ないとダメですからね。(今週の開催コース)宍戸(ヒルズCC)を回ったら宍戸のゴルフをしないとアカン。ミズノ(オープンの開催コースのザ・ロイヤルGC)はミズノのゴルフ。

編集部:自分で考えながら、対応力を磨く必要があるということでしょうか。

谷口:やっぱり狭かったら狭かったなりのゴルフしないといけないしね。

画像: 親交の深い今平のこと、自身のこと、若手のこと……「谷口節」全開で語ってくれた(撮影/姉崎正)

親交の深い今平のこと、自身のこと、若手のこと……「谷口節」全開で語ってくれた(撮影/姉崎正)

編集部:今週のコースはティショットの落とし所が狭く、ラフが長い。谷口プロ向きでは?

谷口:いや、久しぶりなんでもうしんどいっす(笑)。しばらく引退しようかなと思ったくらい。

編集部:この間、今年シニア入りの深堀圭一郎プロに聞いたら、谷口さんに「早くこっちに来てほしい」とおっしゃってましたが。

谷口:(レギュラーで)やれるのもそんなに長くないから。今年で終わるかもわからんし、来年で終わるかもわからんし。若い選手も増えてきて、みんな飛びますからね。

編集部:今年は29歳の大槻智春選手が初優勝しましたし、若手が元気ですね。

谷口:やっぱりこれから若い選手が優勝する確率は高いと思うんです。ツアー出て3年、4年とかになると、それなりに技術も上がってくるし、いろんなことがわかってくる。そうなってくると、今年20代の選手が結構勝ちそうな気がするんですけどね。

編集部:谷口プロも負けずに頑張ってください。ありがとうございました!

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