ショック! 女子プロの平均よりはるかに「近く」立っていた
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。月刊ゴルフダイジェストの6月号を見ていたら、こんな特集記事が目に止まりました。「絶好調です!アイアン」。内容的には7番アイアンでスピンの効いた高い球を打って、キャリー150ヤードを目指しましょう!って感じ。
どう打てばそういう球が打てるのかってことが、練習方法も含め書いてある部分はなんとなく「ふ~ん」って感じで読んでたんですが、あるページで僕の目が止まりました! それが「女子プロに学ぼう! 毎回同じトコロで構える工夫は?」ってページ。アドレスでのボールとの距離を毎回同じにしましょうって内容です。
これは僕の心に響きました。この記事にも書かれていますが、プロでもアドレスでのボールの位置はかなり気にしていないと狂いがちだという話を聞いたことがあります。その狂いからスウィング自体がおかしくなってしまって、絶不調になることもあるとか。怖いですアドレス。
その記事の中に女子プロたちが7番アイアンを構えたときの足の位置とボールとの距離の数値が書かれていました。そういえば僕は以前からボールとの距離が近いという指摘を受けることがあったな~と思い、女子プロたちのスタンスと僕のスタンスを比べてみることにしました。
記事には8人の女子プロの数値が載っていたのですが、かかとからボールまでの距離は短いプロで79センチ(松田鈴英プロ)で、一番長いプロで83.9センチ(菊地絵理香プロ)。けっこう幅がありますが、8人中6人が80センチよりも長い。
そこで自分のスタンスを計測してみると……なんと75センチ! 女子プロの一番近く立っている松田プロよりも4センチも近く、平均値からするとなんと約7センチもボールに近く立っている。身長差とか前傾角とかいろいろと要素があるので一概に言えないとは思いますが、確かに僕はちょっとボールに近いのかも。
試しに女子プロ8人の平均値であるボールとの距離81.8センチで構えてみました。約7センチほど遠くなったボールの位置は、僕としてはかなり遠く感じます。グリップとお腹の間の空間がかなり広くなって、ちょっと違和感。みんなこんなに遠くに立っているんだってのが僕の印象。
せっかくなので、自分のいつものスタンスと女子プロの平均的なスタンスで打ち比べてみることにしました。まずは慣れ親しんだ自分のスタンス。落ち着きます。いつものように普通に打てる。そして次にいつもより約7センチ遠い位置にボールを置いて打ってみましたが、違和感はあるものの、意外と普通に打てるし、ほぼ真っすぐの球が打てる。
もしかしたらフェースのかなりトウ側に当たっちゃうんじゃないかなんて心配をしてたけど、そんなこともない。っていうか、懐が広くなって手の通り道が広くなる分、少し振りやすい気さえする。何度か打ち比べてみると今までの自分のスタンスは少しインパクトで詰まるような気がしてきました。
写真で比べてみると、今までのスタンスの場合は少し外側からクラブが入っているのに対し、遠目に立った方のスウィングは少しだけインサイドからクラブが入っています。僕の持ち球がフェード系なのは、もしかしたらスタンスが原因のひとつなのかも。ボールのつかまりはいつもより少し遠目に立ったほうが良い気がするもんね。
正直、自分がこんなに近くに立っていたんだってことに驚きましたが、それ以上にボール位置を少し遠くしたことでインパクトの形や、つかまりまで変わってくるとは思いませんでした。やっぱスタンス大事なんですね~。練習量の多いプロでさえ、毎回のようにスタンスを確認しているわけですから、僕たちアマチュアはもっとスタンスに気をつけないといけないのかもしれませんね。
ラウンド中はなかなか平らなライから打つことがないからスタンスは一定ではないとはいえ、基準のスタンスがあるということは大事だと思います。僕はこれから今までよりも少しだけ遠くに立ってみることにしようかと思っています。そのほうが少しつかまりが良くなって、強い球が打てるような気がするので。
みなさんも一度自分のスタンスを計測してみてはどうでしょうか? 実はそこにミスの原因が潜んでいるかもしれませんよ~。