ゴルフクラブのスペックは、様々な専門用語を用いて表される。そのうちのひとつに「ロフト」というものがある。この角度はドライバーなどを選ぶときに重要になってくる。しっかりと覚えておこう!
「ロフト」のついでに「リアルロフト」も覚えておこう
クラブフェースには、ロフト(loft)と呼ばれる傾きがつけられていて、その大きさには垂直から何度傾いているかを示す数字が用いられる。パターを除いて、もっともロフトが少ないクラブはドライバー、以下、番手が小さくなるにつれてロフトは大きくなっていき、ウェッジで最大となる。
一般的にドライバーのロフトは7度~13度くらい、ウェッジ(ロブウェッジ)のロフトは最大で60度~64度くらいである。
クラブのロフトはボールがどのくらい遠くへ飛ぶか、またどのくらい高く上がるかの目安になる。つまり、ロフトの少ないドライバーは最もボールが遠くへ飛ぶ(ボールがあまり高く上がらない)クラブ、ウェッジは最も飛ぶ距離が短い(その分ボールが高く上がる)クラブということである。
ちなみに、ドライバーの場合は表示されているロフトと、実際に計測したロフトが異なっている場合がよくある。この計測による実ロフトを、リアルロフトと呼ぶ。
もちろん、これは誤差などではなく、クラブメーカーによる意図的なもの。たとえば10度のロフトを使うターゲットゴルファーのヘッドスピードに対して、本来はもう少しボールを高く上げたほうが、ボール初速、スピン量の関係から最大飛距離が得られやすいといった配慮が働いている。
これに対して、アイアンは最大飛距離が求められているわけではないため、表示ロフト=リアルロフトとなっている。