男子優勝はダントツで南アフリカだったが、世界のレベルは拮抗していた
トヨタジュニアゴルフW杯は、男子15ヵ国、女子9ヶ国の参加で開かれました。開催地は、「中京テレビ・ブリヂストンレディス」と同じ中京GC石野コース。6月21日金曜日の最終日だけの取材撮影です。天候は晴れ。明日のツアーを担う選手や、世界の架け橋になりそうそうな選手たち”2000年以降生まれ"だけの初大会をウォッチしました。
41アンダーで男子団体優勝の南アフリカチームは個人優勝と2位の選手を揃えて、全員+4以上のハンディキャップを誇るチーム。
コーチにヨハネスブルグからですか? と尋ねたところ、ダーバンから来たとのこと。「日本大好きです、今日の暑さも問題ない」と日本びいきのお言葉でした。ゲーリー・プレーヤーさんをはじめ、南ア人は日本好きが多いですね。
初参加の男子ウガンダチームは全員キャディバッグをカート引きで、チームエース格のデニス・アサバ選手だけ半ズボンで、他3選手は黒い長ズボン。半ズボン姿が多いジュニアの国際大会で長ズボンは少数派です。
暑い地域では、あまり肌を露出させないという常識通りですね。そして多くの選手が刻む様なホールも、ガンガンドライバーで攻めてました。
30アンダーで男子準優勝に輝いた日本チームは、3位のスペインと僅か1打差。優勝の南アフリカがダントツだった以外は、世界の差はあまりないですね。
女子優勝は18アンダーで日本チーム。撮っている印象ではメキシコやアメリカチームのほうが元気があり、最終ホールでメキシコのイザベラ・フィエロがチップインを決めたときには、優勝したかの様な雰囲気でした。
メキシコチームの一員で個人優勝をしたコリー・ロペスに至っては右腕に「MEXICO」左腕に「VAMOS(レッツゴー! 的な意味)」の手書き赤文字が! 闘志を前面に出した姿勢は、見ていて楽しめます。
そうした相手を尻目に、闘志を内に秘める日本チームが3日目からのリードを守って2位と3打差で勝ちました。2位のメキシコと3位のアメリカはわずか1打差。男子同様4日間のチーム戦での僅差に力の伯仲が現れました。
成績は置いといて、フォトジェニック度で男女各2名選びました。男子からは個人戦9位のホセ・ルイス・バレステル・バレオ(スペイン)と、マイケル・アルンガ(ウガンダ)。
バレオは見ての通りの正統派イケメン。端正なマスクながら、闘志を全面に出すプレースタイルが魅力的です。
一方のアルンガはティを「かんざし」のように髪に刺すのがユニークで、思わずシャッターを切りました。
女子は先ほど挙げたコーリー・ロペス(メキシコ)。そして、キャシー・ポーター(オーストラリア)。
ロペスはなんといっても腕に書かれた赤い文字が示す闘志あふれる見た目に好感が持てました。
そしてもう一人、ポーターは目がパッチリとした可愛らしい外見が目立っていました。ふたりは個人戦ではともに優勝。
5年後、この中の何人かは世界中のツアーで活躍している事でしょう。30年後には、その国を支える人物になっているかもしれません。
無限の可能性を秘めた選手たちの未来に幸あれ。
撮影/姉崎正