「ダスティン・ジョンソンゴルフスクール」のインストラクターが帯同
今年のマスターズの練習日、ダスティン・ジョンソンは荒れていました。もともと練習場でナイスショットを打つタイプではありませんが、トップというかコスり球というか、もしこれが本番で出たら……というショットを連発。
コーチのクロード・ハーモン3世と、そのお父さんであるブッチ・ハーモン、ふたりがかりで必死に修正している姿が印象的でした。それでも終わってみれば優勝したタイガー・ウッズと1打差の2位タイなのがさすがですが、その後クロード・ハーモン3世との契約は解消することになったようです。
さて、ロケットモーゲージクラシックの練習日、DJの練習をウォッチしていると、見慣れぬ男性がDJについて歩いています? もしかしたら新しいコーチかな、と話しかけてみるとビンゴでした。
アレン・テレルは、そもそもダスティン・ジョンソンゴルフスクールのチーフインストラクターで、2000年代初頭からDJを教えていたのだそう。アメリカの選手のコーチ契約関係は複雑なので、立ち入ったことは聞きませんでしたが、練習の様子を見る限り、ショットからパットまで、総合的に見ているようでした。
テレル本人に話を聞くと、「DJはカットボールが持ち球。それが打てるようにチェックするのが主な仕事だよ。今意識しているのは“左に振る”ことなんだ」と教えてくれました。
実際、DJも素振りで左に低く振り抜くことをかなり意識している様子。ちなみに、ピッチショットではローテーションを少なくしてソールを滑らせることを、パットでは手が前に出る悪い動きが出ないようにセットアップを意識することを、重点的に行っているとのことです。
実力的には世界最高峰のDJ。PGAツアーでも20勝という数字を挙げていますが、メジャーは1勝しかしていません。キャリア6勝のうち4つがメジャーというメジャー男、ブルックス・ケプカは同じフロリダ在住で仲もいいようですが、思うところがないはずはありません。何かを変える必要がある。そう考えての決断なのかもしれません。
DJほどの実績と実力の選手が、コーチを変えたからといって技術的にガラッと変わることは考えにくいですが、この変化がDJのゴルフキャリアに何をもたらすのか、引き続きウォッチしていこうと思います。