昨年の全米アマチュアゴルフ選手権でノルウェー人初のチャンピオンに輝いたホブラン。オクラホマ州立大出身の彼はその勝利で19年のマスターズ、全米オープン、全英オープンの出場資格を得たが全英出場を待たず全米オープンの翌週にプロデビューを飾った。
全米オープンではジャック・ニクラスが持っていたアマチュアの大会最少スコア記録をおよそ60年ぶりに塗り替え(通算4アンダー280)12位タイの好成績をマーク。21歳の新星は早くもジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスの後継者になるのではと話題を集めている。
そのホブラン、マスターズで32位タイに入りローアマに輝いたことで世界アマチュアランキング1位に浮上したが、同ランク3位につけていたのが金谷。ライバルのプロ転向に伴い現在のステータスは2位(2019年6月28日現在)。
オーガスタ(マスターズ)ではアジアチャンピオンとしてホブランと同じ舞台に立ち予選を突破。ローアマはライバルに譲ったが58位タイに入り自信を深めた。
金谷が「今年の目標」に掲げるのが「世界アマチュアランキング1位」。折しも欧州アマチュア選手権が26日から開催され、そこで好成績を収めればナンバー1も夢ではなかった。しかし今回は2日目を終えて57位タイと下位に低迷。今大会での1位浮上はなくなった。
だが金谷が目指すのはアマチュア界のナンバー1ではなく世界のトッププロと肩を並べてPGAツアーで戦うこと。アマランク1位はあくまでも通過点だが、ブライソン・デシャンボーらが証明したように、そこで頂点に立てればその後の活躍は既定路線になる。
「(アマチュアとして)プロの試合に勝ったとしても大学は卒業します」ときっぱりいい切る金谷にとって、もしかしたら「負けられない」アマチュアの試合より「勝てなくて当たり前。失うものはない」という姿勢で戦えるプロの大会の方がチャンスはあるのかもしれない。
奇しくもNBAドラフトで日本人初の一巡指名を受けた八村塁選手と同じ歳の21歳。黄金世代は女子だけじゃない。男子スポーツ界の黄金世代が世界に爪痕を残す!