女子ツアーの多くの選手たちが自分を表現できるひとつのツールとしてSNSを利用しているが、そのひとつ、インスタグラムに毎日目標を載せているのが上田桃子だ。なぜそんなことをするようになったのか。本人に聞いてみた。

上田は続けることで「気持ちがガコンと落ちないようになっているというわけではないが、『ならないようにしている』」のだと説明する。意識的にポジティブな目標を継続することで、気持ちが悪い方向に進まないようにコントロールできているようだ。

そうはいっても、自分で決めたことをやり続けるのはかなり根気が必要なこと。なんでもそうだが、続けているとつい「今日はいいか」となりやすいが、そういう自分に克つための習慣づけでもあるという。

そんな上田を見て若い選手も学ぶことは多いと思うが、自分よりも若い選手たちが増え、一緒に練習ラウンドをする機会が増えた上田が、逆に若い選手たちから学ぶことはあるのだろうか。

画像: この日は同じ辻村明志コーチの教え子、山村彩恵、小祝さくら、永井花奈と練習ラウンドをした上田桃子

この日は同じ辻村明志コーチの教え子、山村彩恵、小祝さくら、永井花奈と練習ラウンドをした上田桃子

「上に行きたいという執着心だったり、あとはタフさ。ダメだった週のあと、ダメだった分練習しようと思ったときにまだ体が追いついていきますよね。自分たちの世代になると、どうしても『これをやると次の週に疲れが残るんじゃないかな』とか考えがちですけど、(若い選手は)そういう言い訳なく動ける年齢なので、そういう部分を学んでいます」(上田)

ベテランになれど、自分を律して若い選手からも学ぶ姿勢を忘れない。それが上田桃子の強さの秘密のひとつかも。

取材大会/アネッサレディス  撮影/矢田部裕

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