幡野:はい。まずは低い所から全体を見ます。で、このラインは全体的に上ってるなぁ~、空は青いなぁ~、はい、だいたいわかりました。
井上:じゃあこのラインは、18歩で上りってこと?
幡野:傾斜は中間地点はスライスに見えます。手前はほとんど平らに見えます。
井上:そうね。で、最後、カップ周りは?
幡野:最後は段を上ったら……フックですかね。
井上:うん。このラインはけっこう難しいです。中間が2段グリーンみたいに上っていて、最後はフラットになってくるから、距離感が凄い難しいよね。
幡野:井上さんだったら、最後、どう読みますか。
井上:まあ、ちょっとだけ左っていう感じかな。じゃあ、幡野プロ、打ってみましょうか。
幡野:ちょっと左狙いですね。では行きます。私は(ラインに対してボールの)線を合わせる人間です。(これまでの人生)マジメに生きてきました。では打ってみましょうか。
(ポーンと打つ。1.5メートルほどショート)
幡野:弱め~。でも、ラインは合っていましたね。
井上:ロングパットは、まず【1】全体を俯瞰して遠くからまず傾斜を見る、ということ。次に【2】歩測をして、何歩かという距離の情報と、上っている下っている、フック・スライスという傾斜の情報を頭の中に入れる、という手順が大事ということですよね。もちろん、最終的には「勘」なんだけど、まずは、こういった情報整理するということを習慣づけてみてください。
幡野:さすがインテリ~。
井上:そういった情報の入手と整理をする作業の積み重ねで、いわゆる距離感みたいなものが育ってくるわけです。子供なんかは自然に距離感って身に付いてくるんだけど、成人のアマチュアのゴルファーの人は、「何歩の上りのバーディパットなんだ」とか、「下りのスライスライン」だとか、そういう情報を整理する作業というのをやってください。実は、この夏生も、こう見えて、そういう作業をやっています。
幡野:テヘ、ラブリービーム♡
井上:やってなさそう(笑)。
幡野:やってますよ~。歩測はしてますけど、頭の整理が苦手なので、そこは井上さんに相談しましょうね。
井上:頑張ってね。
幡野:はい、わかめスープ!(わかりました? の意) では、さようなら。
協力/きみさらずゴルフリンクス