ヨネックスレディスゴルフトーナメントの2日目に5アンダー「67」を出して首位に立ち、最終日最終組を経験した石井理緒。そのときの写真を見ると……これでもか! というほどクラブを短く握っている。いったいなぜ? 本人に聞いた。
飛距離変わらず、安定感がアップした
「試合中はやっぱり曲げたくなくて、安定させるために自然と短く持っています。長く持ったときと飛距離が変わらないので」(石井)
男子ツアーでは昨シーズン賞金王の今平周吾がクラブを短く持つことで有名だが、今平と石井の写真を見比べると、石井は今平よりさらに短く持っているように見える。グリップとシャフトの境界ギリギリを握っているという感じだ。最初は「ドライバーが曲がり始めた」ことから始まったというが、
飛距離は変わらず安定感はアップと、いいことずくめ。
「シャフトのしなりは多少感じにくくなるとは思うんですけど、その分回転が小さくなって、(体が)回りやすくなるので、振り切れるんです」と石井。クラブの仕事量の軽減を、体の回転のキレのアップで補っているようだ。もちろん、短いぶんだけ芯に当てやすいということもあるだろう。
また、石井が短く握るのはドライバーだけではない。
「ドライバーからパターまで全部ですね。パターに関しては下りのラインとかに短く持っています。
下りやグリーンが速いときは、ストロークを小さくするために短く持っています」(石井)
ドライバーが安定しない、曲がるというアマチュアに、短く握るのはオススメかと聞くと、「クラブの回転半径が小さくなり、振り抜きが良くなるからオススメ」だという。まずは練習場で試してみてほしいとのこと。飛距離が変わらずメリットが多いなら試す価値はありそう。下りのラインで短く持つのも、ちょっとコースで試してみたいアイデアだ。
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