世界のトップクラスの選手たちも使用していることで、気になっているアマチュアも多いであろう「アームロックパター」。一体どういうメリットがあるのか、アマチュアにも使いこなせるのか。今一度おさらいしてみよう。

一方で、アームロック方式でパッティングするには、専用のパターが必要。ボビー・グレースのアームロック用パターも、長さが38~40インチ前後で、総重量も750g前後。専用の長いグリップが装着されシャフトの挿し方も7度傾けてあり、一般的なパターとは似ても似つかない。

そのなかでも、アームロック本来のメリットを引き出すためには、いくつか絶対的な条件があるという。

「まずひとつは、ロフトです。アームロックで構えると、左肩からクラブヘッドまでが一直線になるので、必然的に強いハンドファーストになります。そのため、普通のパターではロフトがマイナスになってしまい、仮にうまくストロークできたとしてもボールはスムーズに転がりません。これを解決するためにロフトだけを増やしても、フェースがスクェアになりにくかったり、パターヘッドの後方が浮いてしまうなどの問題が生じます」(松下氏)

画像: グリップが上腕にかかるとアンカリングとみなされて違反となる(撮影/姉崎正)

グリップが上腕にかかるとアンカリングとみなされて違反となる(撮影/姉崎正)

そのためボビー・グレースのパターは、シャフトを7度傾けて挿してあるうえネックを「逆ベンド」に曲げてあり、ハンドファーストに構えたときにピッタリと収まるようになっている。

「もうひとつは長さの問題で、ルール上、グリップが上腕にかかるとアンカリングと見なされて違反になってしまうんです。そのため弊社では、ユーザーの体格や構え方に合わせて長さを調節し、必ずグリップエンドがひじより下に収まる長さで販売するようにしているんです」(松下氏)

このようにギアの面で参入障壁が高いアームロックだが、これほどのメリットがあると聞けば、ぜひ試してみたくなる。少しずつ専用パターも増えてきているので、ゴルフショップなどでチェックしてみよう。

(7月25日11時40分 一部修正致しました)

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