埼玉県の石坂ゴルフ倶楽部で開催される「センチュリー21レディス」。そこには、海の向こうから二人の強豪アマチュアが参戦する。練習日の今日、プロゴルファー・中村修がアッタヤ・ティティクルとシエラ・ブルックス、の二人を取材した。

昨年は外国人アマが勝利

昨年のこの試合、激闘を制したのはアマチュアのクリスティン・ギルマン選手でした。今年も海外から強いアマチュアが参戦するとあって、注目してみました。

「昨年からは成長しているところも感じていますし、昨年は20位でフィニッシュしたので、今年はそれを上回りたい。ドライバーの飛距離は強みではありますがショットだけでなく全体的にレベルアップを目指して練習してきました。日本に来るのはすごく楽しみで、また来ることができて嬉しいです」

そう語ってくれたのは、世界アマランク14位、アメリカのシエラ・ブルックス選手。昨年のこの試合では6アンダー20位タイで終え、今年は優勝争いに絡むという意気込みを聞かせてくれました。

画像: ドライバーの飛距離が強みのシエラ・ブルックス。全体的にレベルアップを目指して練習してきたというシエラに注目だ

ドライバーの飛距離が強みのシエラ・ブルックス。全体的にレベルアップを目指して練習してきたというシエラに注目だ

そして、もう一人の注目がタイのアッタヤ・ティティクル選手です。6月に開催された欧州ツアー、タイ選手権で2位と5打差の通算2勝目(!)を成し遂げ、ゲーム運びやメンタルの強さも持っているようです。アマチュアながらプロの試合で2勝は、ちょっと破格の強さですね。

「日本は4回目ですね。日本は文化や食べ物天気もすべて好きです。日本のツアーはレベルが高いですし、ここに来るのをすごく楽しみにしていました。私は得意なのはロングゲーム、ドライバーですね。優勝というよりは自分のベストを尽くしてたプレーをしたいです」

話を聞くと、このようにコメントしてくれました。アマチュアながら、“勝ち方を知っている”この選手にも注目です。

画像: 自分のベストを尽くしたプレーをしたいと今大会に向け意気込みを語ったアッタヤ・ティティクル

自分のベストを尽くしたプレーをしたいと今大会に向け意気込みを語ったアッタヤ・ティティクル

二人とも暑い地域の出身なのでこの暑さは平気だと頼もしい言葉。そして、このトーナメントに出場することを非常に楽しみにしていて、いい状態で乗り込んで来ています。

スウィングを見るとシエラ選手はストロンググリップでシャットフェース。フェース開閉を大きく使わないスウィングです。ティティクル選手もややストロンググリップでシャットフェースですが、シエラよりもボールの右側でボールを打ち抜く感じが強いスウィングをしています。二人とも切り返し以降の左サイドへの体重移動が少なく、右サイドで回転して打っていく、現代的な打ち方をしてい流のが共通点と言えるでしょう。

画像: 昨年飛距離255.5ヤード飛ばしていたシエラ・ブルックス。今年はそこからさらに飛距離を伸ばしているようだ

昨年飛距離255.5ヤード飛ばしていたシエラ・ブルックス。今年はそこからさらに飛距離を伸ばしているようだ

現代のスピンの少ないクラブとボールにマッチした、高打ち出し低スピンで飛ばせるスウィングといえ、世界レベルの強豪である彼女たちのスウィングからは、女子ゴルフの世界でも飛距離が非常に重要なファクターになっていることがうかがえます。

画像: アマチュアながらプロの試合ですでに2勝を挙げているティティクル。スウィングも豪快だ

アマチュアながらプロの試合ですでに2勝を挙げているティティクル。スウィングも豪快だ

もちろん、ただ飛ばすだけではなく、二人はドライバー以外のショットを見ても、芯を外しません。ボールをとらえる感覚が研ぎ澄まされていると感じました。

シエラは昨年のスタッツを見ると飛距離255.0ヤードで全体の6位の成績でしたが先ほど見た感じではさらに10ヤードくらいは飛距離が伸びているようです。ティティクルも、負けてはいません。海外からのアマチュア二人が旋風を巻き起こす可能性は十分にありそうです。

迎え撃つ国内ツアー勢も、2年連続でアマチュアに勝たせるわけにはいかないと気合い十分で臨むはず。梅雨明けしそうな今週末は、女子ゴルファーたちの熱い戦いが見られそうです。

This article is a sponsored article by
''.