「養命酒」のリズムで飛ばせるか?
イワイガワ 岩井ジョニ男(以下ジョニ男):皆さんこんにちは、千葉の土佐犬、岩井ジョニ男です。今日も、素敵なレッスンを始めていただきます。先生、お願いしますぅ~!
小澤未奈瀬プロ(以下小澤):ソロリ、ソロリ(チョコプラ長田のマネをして登場)。USLPGAティーチング会員の小澤美奈瀬です。よろしくおねがしま~す!
ジョニ男:「上からETCバー」(美奈瀬の頭に腕をコツン!)。ナニやっているんですか、ソロリソロリと。びっくりしました。さあ先生、今日もレッスンをお願いしたいと思います。
小澤:ハイ! 今回はヘッドスピードを上げたいとお伺いしていますけど。
ジョニ男:そうなんです、欲が出てきましてね。私みたいな中年でも、まだまだヘッドスピードって上がるのかなと。
小澤:今はどのくらいなんですか?
ジョニ男:多分、34m/sくらいです。
小澤:おぉ~。
ジョニ男:いやだから、お~、じゃないですよ。女子と同じくらいでしょ。
小澤:いやいや、でも、伸ばし甲斐がありますよね。ドライバーの飛距離は、200ヤードくらい?
ジョニ男:そのくらいです。ヘッドスピードが上がれば飛距離も伸びますかね。
小澤:頑張ってやってみましょー。では、スウィングを観させてもらってもいいですか。
ジョニ男:はい。(バシッ!)お、ドローになってる。距離は200ヤードいかない感じですけれど。
小澤:でも悪くはないですね。距離は193ヤード、ヘッドスピードが33.3m/s。
ジョニ男:こんな感じなんです、先生。200行かないです。
小澤:そうですね、200ヤードがしっかり越えられるようになるといいですよね。
ジョニ男:いいですねぇ~。でも、越えられるのかなぁ~?
小澤:大丈夫だと思います。
ジョニ男:良いドライバーがあるとか、そういうのじゃないでしょうね。
小澤:コチラのドライバーをどうぞ!
ジョニ男:ん? 7万5000円!? いや、そういうのじゃなくて。
まずは「足閉じドリル」でバランス力をアップ
小澤:ヘッドスピードを上げていく前に、クラブを振ったときのバランスをよくしていきたいと思います。まず両足をくっつけて構え、その状態で手をMaxで振っていくことから始めましょう。
ジョニ男:はい。(ブン、ブン、ブン)
小澤:もっと、Maxで! もっと速く!
ジョニ男:えぇ~、ちょっと倒れそうなんですけど。
小澤:今、ヨタヨタするのということは、ヘッドスピードが速くなった時に到底、耐え切れないので、しっかりとココでバランスを保てるようにしていきましょう。ヨタヨタしない体重の掛け方、フットワーク、バランスといったものを探してみてください。
ジョニ男:はい〜!(ブン、ブン)
小澤:そう、いい感じ♡ 体の回転と腕がマッチしてきて、けっこう腕を振っているイメージがあるんじゃないですか?
ジョニ男:うん!(ブン) そう!(ブン) ね!(ブン)
小澤:今、体重はどのあたりにかかっていますか。
ジョニ男:土踏まずの辺りですかね。
小澤:あ~、素晴らしいですね。じゃあ、普通に足を開いてスウィングをしたときにも、今のように土踏まずの所に体重を感じるようにしてみてください。
ジョニ男:はい。
次いでクラブ逆さ持ちドリルでヘッドスピードをアップ
小澤:では次に、二つ目のドリルをやっていきます。まず、クラブを逆さまに持ちます。これで素振りをしていきます。
ジョニ男:不思議。なんか、軽……!(ブンと素振り)
小澤:もっと全速力でいってみましょう。
ジョニ男:はい(ブン)!
小澤:今、良かったですね。体の左側のほうで音がしませんでしたか。
ジョニ男:はい。しました。
小澤:じゃあ、2倍速で。
ジョニ男:はい(ブン、ブンとさらに速く振る)!
小澤:うん、良い感じ♡ じゃあ、3倍速で!
ジョニ男:ひえ〜(ブン、ブン、ブンと全力で振る)!
小澤:お~、凄い。今、私にはナイスショットが見えました。
ジョニ男:え、ホント? 自分では、分からないですけど。
小澤:では、今度は普通にグリップを握って、今と同じスピード感で素振りをしてみてください。
ジョニ男:はい。(ブン! ブン! 明らかに力強くなっている)
小澤:うん、良い感じです。では、球を打っていきましょう。
ジョニ男:はい。でも、なんか、疲れて、逆にスピードが遅くなりそうなんだけど……(ゼェ、ゼェ、ハァ、ハァと息を吐きながら打つ。パシィ~ン)
小澤:飛距離が200ヤード、ヘッドスピードが33.5m/s。もっと上げていきますよ! さっき足を閉じて素振りをした時に、腕もしっかり振った意識で振っていきましょう。
ヨメシュ! のリズムでテンポアップ
ジョニ男:あの先生、ちょっと、お手本を見せてもらえませんか。
小澤:お手本ですか、はい、かしこまりました。ジョニ男さんのスピードはこれくらい(ビュ~ン)。私がやると(シュン!)
ジョニ男:うわ、速ッ! ナニ、今の! なんかテークバックも速くないですか。
小澤:そうですね。ちょっと速いですかね。じゃあちょっとテークバックも速くするイメージで、もう一度ドリルをやってみましょうか。
ジョニ男:テークバックも速くね(ビュン!)。
小澤:おお、カッコいいです。体の左側で音が鳴るようになってくると、クラブがタマって、リリースもできてくるので、ヘッドスピードも上がってくるんです。
ジョニ男:プロはリズムというか、それを意識していると聞いたんですよ。僕は心の中で「養命酒」(ゆっくりテンポで『よ〜め〜しゅ〜』)って振っていたんですね。でも今の先生の素振りは「ヨメシュ!(早口で)」っていう感じなんですね。
小澤:同じテンポで振っていくというのが大事ですよね。たとえば、「ヨ~~、メシュ!」というように最初はゆっくりで、後半だけ速くとなると、ダウンスウィングで体の回転が急に速くなるのでクラブが遅れて、右に飛ぶ球が出たりするんですね。
ジョニ男:なるほどね。
小澤:だからヘッドスピードを上げるには、速いテンポの中で、クラブを振ってあげることが大事です。
ジョニ男:じゃあ、今のことを頭に入れて、もう一回打ってみますね。
小澤:はい、お願いします。
ジョニ男:(ヨメシュ! と早いリズムでスウィング)
ジョニ男:お、お、お、おっ! (飛距離は214ヤードを表示)
小澤 お~、ヘッドスピードも増えてきていますよ。(ヘッドスピード36m/sを表示)。
ジョニ男:ホントだ。うわ、嬉しい!(ハイタッチ!)初めてですよ、普段は33くらいですから。214ヤードって、もうすぐで夢の220ヤードじゃないですか。
小澤:はい、養命酒効果ですね。
ジョニ男:そうか~、ゆっくり過ぎたんだ!
小澤:うんうん。
ジョニ男:これは目からウロコだわ。皆さん、せひやってみてください!
撮影協力:104ゴルフアカデミー 衣装協力:フィドラ(ウェア)、ロトゥセ(シューズ)