余計な動きを入れずに打つ
基本的には18ホールすべてで必ず使うことになるのがパター。初心者ゴルファーには、なかなか距離を合わせられず、グリーン上で途方に暮れる人も少なくないはず。10センチでも1打は1打なので、3パット、4パットを繰り返せばスコアもまとまらない。
逆にいえば、つねに2パット、悪くとも3パットで切り抜けられればスコアはぐんぐんアップするということ。パッティングでまず気をつけたいのはスタンスだとプロゴルファー・中村修は言う。

パターの構え方、打ち方をプロゴルファー・中村修に教えてもらおう
「パッティングはオートマチックに、再現性の高いストロークがベストです。なので余計な動きが入らないようにスタンスはなるべく狭めにしたいですね。両足の間は靴一足ぶん程度開いて、体の中心でクラブを構えましょう」

スタンスは狭めに構えよう
芯でボールをとらえるには、しっかり構えた位置にフェース面が戻ることが重要。そのためには「自分が極力動かないこと」が大事だと中村は言う。ストロークで気をつけるべき点も、体、とくに手首を動かしすぎないことだ。
「パットの場合は手だけでも打ててしまいますが、それでは安定しません。手首はなるべく動かさないように意識して、両肩と手元で作った三角形を維持したままストロークしたいですね」
正しいストロークを身につける練習として、ドライバーやシャフトなどを胸とパターヘッドで抑えつけるようにして、胸と一緒にクラブが動く感覚を視覚的にもわかりやすくしながら振ってみるのがオススメだと中村。鏡や窓の映り込みでチェックしながらストロークするのも、シンプルながら有効な練習法だ。

ドライバーのグリップをパターのヘッドに乗せ、ヘッドを胸に押しつける。この状態をキープしたままパターを振ると、体、手首を固定する感覚をつかみやすい
もう一点、中村が挙げた注意点はストロークの速さだ。
「初心者ゴルファーにありがちなミスとして、パチンと叩くようにパットしてしまう方をよく見かけます。これでは毎度距離が変わってしまって安定したパッティングができません。原因はストロークのどこかで動きが止まってしまうこと。ストローク中は常に同じ速さで振ることを心がけましょう」
18ホールの中では毎ホールごとに異なるグリーン、異なる距離からのパッティングが要求されるが、距離の調節はどのようにすればいいのだろうか。
「身も蓋もない話ですが、パターの距離感に関しては実際にいろんな距離を打ってみてそれぞれどれくらい転がるのかというのを肌感覚でつかむほかないと思います。もちろんグリーンによっても変わってきますし、ある程度の経験はどうしても必要です。ただ、距離が短くても長くても、ストロークのテンポは一緒にしたいですね。長い距離を打とうとすれば自然とクラブのスピードも速くなるし、短ければ遅くなります」
まずは一定のテンポで打つことを、心がけてみよう。
協力/川口市浮間ゴルフ場
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