24時間ゴルフのことを考えている“ゴルフバカ”で、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオがレッスン記事で紹介されたドリルに挑戦。今回は、週刊ゴルフダイジェスト9/3号の巻頭特集に載っていた「飛ぶ弾道を手に入れよう!」をやってみた!
同じヘッドスピードなのに飛ぶ秘密は「効率の良いインパクト」
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフって飛べばいいというものではないということは分かっているのですが、やはり飛ぶと楽しいし、飛んだほうが2打目が楽になるので、できることならば少しでも遠くに飛ばしたいものです。
特にライバルと一緒にラウンドしている時なんかは、やはり負けたくないわけですが、どう考えても自分のほうが体格は良いし、運動神経も良さそうに見えるのに飛ぶ人っているんですよね。スウィングだって褒められるようなものじゃないのに僕よりも飛ぶ。これって何故なの? と思っていたところ、9/3号の週刊ゴルフダイジェストの巻頭特集で「飛ぶ弾道を手に入れよう!」というのがありました。
「同じヘッドスピード40m/sなのに、なぜ?」と書いてあります。まさにこれは僕が持っている疑問と同じじゃないっすか。記事によると、答えはインパクトのエネルギー効率が良いか悪いかということらしいです。ではどうすれば効率の良いインパクトが出来るのでしょうか? さっそく記事を読んで簡単に出来そうなことをやってみました!
効率の良いインパクトのひとつの答えは「ややアッパーのスウィング軌道」ということでした。理想は約3度のアッパーブローらしいです。そのインパクトによってボールが飛んで行く方向とヘッドが動く方向が一致して、力のベクトルが合うのだそうです。ただ、この3度アッパーブローは小手先の動きで作ろうとしても難しいとのこと。まずはアッパー軌道が作れる正しいアドレスを作ることが大事だそうです。
その正しいアドレスというのが体の軸が右に傾いていること。その右へ傾ける度合いが難しいのですが、ボールを見る目線で自然と出来るようになると書いてあります。
記事では分かりやすいようにツートンカラーのボールを使っていましたが、僕の家にもちょうど同じようなボールがあったので、それを使ってやってみました。
アマチュアはどうしてもボールを真上から見てしまうことが多いようです。ツートンカラーのボールのピンクの部分を上に向けて置いて、その部分を真上から見るような構えですね。実際に僕も普段通りの構えをしてみたところ、ほぼ真上から見るような感じになっていました。
真上から見て構えると軸が傾かずに真っ直ぐになってしまうと同時に、右肩が前に出やすくなります。で、このまま打つと右肩が前に出てしまい軌道が鋭角になり、アウトサイドインでつかまらない球になってしまいます。確かに僕は右肩が突っ込むことが多いのですが、原因はアドレスにもあったんですね(それだけじゃないでしょうが……)。
アッパーに打つためにはツートンカラーのボールのピンクの部分を右側に向けて置き、そのピンクの部分を右から見るようにして構えます。そうすると自然と右肩が少し下がり、体の軸が右に傾いた構えができます。この構えができれば、無理にアッパー軌道で振ろうとせずに、アドレスの形なりに振ってやれば自然とアッパーに振れるようになるようです。
今までもドライバーショットの時は少し右肩が下がったアドレスが良いという話は知っていましたが、どのくらい軸を右に傾ければ良いのかってのがよく分からなかったんですよね。ですが、このボールを右から見るようにするっていう方法はとてもシンプルで、結果として軸が右に傾く感じがとても良いと思いました。
実際にこのアドレスでドライバーを打ってみて弾道計測をしてみましたが、今までのアドレスの時よりも打ち出し角が1度アップして、スピン量が500回転ほど減りました。少し効率の良いインパクトに近づいたような気がします。
ただひとつ気をつけなければいけないのは、しっかりと下半身でリードしてターンしてやらないとダフります。手だけで振って打ちに行くと、見事にボールの数十センチ後ろの地面にヘッドが当たってしまうので、切り返しからしっかりと体を回して行きましょう。
ラウンドの時はツートンカラーのボールとか使わないでしょうから、ボールのロゴを後ろ側に向けて置いて、そのロゴを見るようにアドレスするといいんじゃないでしょうか。