まだまだ残暑が続くが、陽が落ちれば格段に過ごしやすくなってきた。この時期にオススメの「ナイターゴルフ」にピッタリな、“光るボール”というアイテムがあるとゴルフトレンドウォッチャー・コヤマカズヒロ。実際に光るボールを使ってラウンドし、使い心地をレポートした。

暗くても見つけやすいし見た目もキレイ。でも……?

ナイターゴルフの経験はあるだろうか?

PGMグループでは全国に6コースあるなど、決して数は多くないものの照明設備を備えたゴルフ場がある。日没後、遅い時間でもプレーできるので、仕事を早めに切り上げて、コースに向かう人も少なくないという。

画像: コースを照明で照らし、日没後にプレーするナイターゴルフ

コースを照明で照らし、日没後にプレーするナイターゴルフ

日が長い夏の時期には、早朝スルーで1ラウンド、それから通常通りゴルフして2ラウンド。最後にナイターでスループレーして、一日54ホールのマラソンプレーに挑戦する猛者もいるようだ。ラウンド後、夕方の激しい渋滞を避けるため、ナイターでハーフプレーして帰るゴルファーも存在する。

ここ数年の酷暑を考えると、気温の下がる夜になってからプレー出来るのはありがたい。夜でもジトッとした暑さがある日もあるが、それでも日中に比べるとずいぶん涼しく、快適にプレー可能だ。身体への負担も少なくて済むし、熱中症の心配もほぼない。女性ゴルファーにとっては、日焼けの心配がないのも利点だろう。照明に照らされて、普段と違う雰囲気で、ゴルフを楽しめるのもいい。

デメリットとして無視できないのは、(ダジャレではないが)虫が多いこと。蚊やアブといった刺されるとやっかいな奴から、カナブンだの蛾だのと、夜になると元気になる虫が多くいる。ゴルフ場にも虫除けスプレーなどが常備されているので、活用したほうが良いだろう。ちなみに、鹿やタヌキなどゴルフ場の山に住んでいる動物に遭遇することもある。

さて、ナイターゴルフを面白くするアイテムとして、最近人気なのが「光るボール」だ。その名の通り、LEDを内蔵することでボールが光るというもの。事前にライトを当てる蓄光タイプのものもある。ゴルフ場で一個プレゼントしてくれるところもあるが、今回は自分で買って試してみた。

画像: LEDを内蔵することでボール自体を発光させ、ボールの軌跡や落下地点がわかりやすくなる

LEDを内蔵することでボール自体を発光させ、ボールの軌跡や落下地点がわかりやすくなる

購入したのは、「Rurumiスポーツ LED内蔵 発光ゴルフボール」というもの。1個あたり1000円近いものもある中で、こちらは3個で2,180円(税込)。しかも不良品対策のためか、一個予備のボールを入れてあるので、実際には4個セットになっている。今どき、なんとも緩い商売だ。

どういう仕組みなのかわからないが、光るボールは実際にクラブで打つと光りはじめる。一見すると、普通のボールと大きく変わるところはないが、インパクトの瞬間から発光して、光の球が飛んでいく。同伴プレーヤーが、「なんだか花火みたいだね」というように、オレンジ色に光ったボールがゆっくりと放物線を描き、深夜のゴルフ場を一閃する様はなんとも幻想的だ。

画像: 照明が当たりきらないラフなどに落ちても見つけやすいのは明確なメリット

照明が当たりきらないラフなどに落ちても見つけやすいのは明確なメリット

気になる飛距離だが、残念ながら通常のボールよりも遥かに飛ばない。アイアンなら1〜2番手以上、ドライバーは20〜30ヤード以上は飛距離が落ちる。花火のように見えるのは、途中からぐっと失速して、光がゆっくりと落ちていくところが似ているからかもしれない。筆者は全く距離が合わず苦戦したが、同伴プレーヤーはパー5でパーを取っていたので、ゴルフにならないということはないだろう。

光は、オレンジの他、青やグリーンなどがあったが、打ってみないと何色に光るのかはわからない。しかし、いずれもはっきりとした発光があり、暗がりのラフなどでも劇的にボールを見つけやすい。打っているうちに光は弱くなっていくが、打つとまた光る。寿命はそれほど長くなさそうだが、ハーフラウンドくらいは楽しめそうだ。夜のゴルフ場で、光るボールと戯れる体験は、これまでのゴルフでは味わえなかった面白さがある。

スコアは望むべくもないが、たまにはこんなゴルフも楽しい。残暑の厳しい折、ナイターゴルフを試してみてはいかがだろうか。

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