2016年に米女子ツアーに参戦していたが、日本の文化や食事が好きということからステップ・アップ・ツアーに昨シーズンから参戦しているタイ出身のヌック・スカパン。年齢的には黄金世代のひとつ上の世代にあたる21歳のスカパンは、昨シーズンのステップ・アップで優勝こそ手が届かなったものの最高順位は3位タイ、賞金ランク19位と活躍。
そして迎えた今季のステップ・アップ・ツアーでは4月12日に開催された「HanasakaLadies Yanmar Golf Tournament」から史上初の3戦連続優勝を挙げるなど、現在賞金ランク1位と活躍。主催者推薦でのレギュラーツアー初出場を掴んだ。
「ステップ・アップ・ツアー」といえば今季初優勝を挙げ、何度も優勝争いをしている河本結が昨シーズン4勝を挙げ賞金女王に輝いている。河本に続く活躍が期待されるスカパンに、まずは自分のプレースタイルについて教えてくれた。
「ドライバーで飛ばして、セカンドでピン近くにつけて出来るだけ1パットでいれるようにする」(スカパン)
と、なんともシンプルなプレースタイルだが、172センチの長身を生かしたスウィングでドライバー飛距離は260ヤード。攻めてバーディを奪うゴルフが持ち味だ。
そして、そんな攻めのゴルフに今季はマネジメント力がついたことが3戦連続優勝につながったようだ。
「今シーズンはフェアウェイキープ率を上げることを意識していて、自分にチャンスをあげるようなゴルフを心がけました。」(スカパン)
自身で組み立てたマネジメント通りのプレーをすることに注力した結果の3連勝だと教えてくれた。“自分にチャンスをあげるようなゴルフ”とはアマチュアにも参考になりそうだ。
「とにかくシンプルにしたい! レギュラーツアーだからといって頑張り過ぎずに自分の計画(マネジメント)通りやりたいです。ステップのときと比べてラフが長めなのでまずはフェアウェイキープ。グリーンもアンジュレーションがあるのでに頑張りたいです」と初出場となるレギュラーツアーへの思いを語ったスカパン。
今週の注目選手の一人と言えそうだ。
取材大会/ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント 撮影/矢田部裕