去る9月9日ライダーカップに6度出場したスコットランド出身のブライアン・バーンズが74歳でこの世を去った。そんななかアメリカでは史上最年長77歳のプロが誕生。2人が歩んだ道のりとは?

ニクラス「君を失って寂しくなる」

バーンズは70年代から80年代にかけ欧州ツアーで活躍したプロでツアー通算9勝の実績がある。さらに全英シニアオープンでも95年&96年と連覇を達成したヨーロッパを代表する名プレーヤーだ。

画像: 欧州ツアー通算9勝、1975年のライダーカップではニクラスを1日で2度破った男、ブライアン・バーンズが9月9日死去した(写真は1982年の全英オープン/Getty Images)

欧州ツアー通算9勝、1975年のライダーカップではニクラスを1日で2度破った男、ブライアン・バーンズが9月9日死去した(写真は1982年の全英オープン/Getty Images)

その彼が一躍世界に名を馳せたのは75年のライダーカップのこと。当時最強とうたわれたジャック・ニクラスを1日で2度撃破したのだ。当時は最終日の午前と午後にそれぞれシングルマッチが行われており、米チームのホーム(ローレルバレー)でバーンズは午前のマッチで4&2でニクラスに快勝。

するとニクラスはキャプテンのアーノルド・パーマーに「もう1度バーンズとやらせて欲しい」と直談判。リベンジマッチが実現するとニクラスは「1回勝ったからといって2度目があると思うなよ」と強気のセリフでバーンズを威嚇。ところが帝王の思惑は外れ2&1でバーンズが2連勝した。

以来彼は“ニクラスを1日で2度破った男”として語り継がれる存在に。74歳の訃報はゴルフ界に大きな哀しみをもたらしニクラスもツイッターで「バーンジー(バーンズの愛称)のティショットは強烈に飛んで曲がらなかった。君を失って寂しくなる」とつぶやいた。

その一方、アメリカでは77歳のヘンリー・ハリスがPAT(技能テスト)に合格しPGAの正式メンバーとなったニュースが話題に。

これまでの最年長記録は1992年に73歳で会員になった故ジョン・ダディオさん。それを4歳上回りハリスが記録を塗り替えた。

じつは彼、海軍を退役したあとは建設開発に携わってきたが、14歳ではじめて友人に連れられ出会ったゴルフの魅力に取りつかれ「いつかプロになりたい」と夢を抱いていた。

テストに通る前はカリフォルニアのコースでアシスタントプロを務めていたが今回晴れてPGA会員に認定され「この達成感たるや本当に格別。ゴルフに携わる誰もがPGAのなんたるかを知っていおり、そこを目指している人が大勢いる。メンバーになれて人生の大きな夢が叶いました」と感無量だった。

生涯をゴルフに捧げ74歳で他界した名手。紆余曲折を経て夢を叶えた77歳。人生いろいろだ。

This article is a sponsored article by
''.