飛距離と方向性を両立する2本。それぞれに合うタイプは……
まずはドライバー。ギアオタク店長で日々、アマチュアゴルファーの「飛び」と「ミス」の悩みに接している小倉氏がお勧めするのがヤマハの「RMX120」、PRGRの「egg5500(ゴーゴー)インパクト」の2本。いずれも、ミスヒットに強い大慣性モーメントが特徴の2本だが、「どちらも、飛距離と方向性の両立を叶えてくれるクラブと思いますし、そのなかで『どのゴルファーに』と分類するのであれば、スウィングスピードがひとつの目安になるかと思います」(小倉、以下同)という。
「RMX120はスウィングスピードが40m/s以上をコンスタントに出せる人で、よりハードヒットができるゴルファーにむいていると思います」
フェース裏面を覆うように内蔵されたリング状の新素材が初速アップと出球の安定に大きな役割を果たすことで、多少の打点のズレをカバーし、かつ飛距離ロスもないのが特徴。
「スウィングスピードがあるとどうしても打点を一定に、とはいきづらくなりますが、RMX120は、そういった細かい誤差を感じさせないですね」と、叩きに行っても、方向性のブレを最小限にとどめてくれるという。
「逆にPRGRのeggゴーゴーは、40m/s以下のスウィングスピードがあまりない人でも、同様の飛びと方向性の安定の図れるところに魅了があります」と小倉は言う。
「これまでも慣性モーメントの大きいドライバーは出ていますが、ドライバーゆえのシャフトの長さもあり、スウィングスピードがそこまで速くない人は、どうしても扱いきれませんでした。そういう人などに特におすすめです」
37度と他のドライバーよりも約10度程度も大きな重心角により、ヘッドターンがしやすい形状になっているだけでなく、eggゴーゴーの合計7タイプある純正シャフトは「M-35」の44.75インチから、最も長い10.5度の「M-43」でも45.25インチ。振りやすさは間違いがない。
ゴルファーであればどちらも譲れない飛距離と方向性の両立。そのどちらも兼ね備えた今秋注目の2本のドライバーは、最終的に自分のスウィングスピードと照らしあわせることで、自分にあった1本にすることができそうだ。