先週の日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯を33位タイで終え、今週は明日から開催のデサントレディース東海クラシックに出場する渋野日向子。コーチの青木翔は、そんな渋野を「調子はよくなっている」と語る。今シーズンの全英女子オープンを含めた4勝目を賭けた戦いに臨む教え子の現状を聞かせてもらった。

段のあるグリーンに勇気を持って攻め続けることができるか

みんなのゴルフダイジェスト編集部:先週に比べると調子がいいとのことでしたが?

青木:そうですね、先週も調子は悪くなかったのですが、試合はじまったらちょっとバグが起きてしまいました。今週は、休むのもしっかり休めていますし、体調的には全然問題ありません。あとは試合に入ってからの彼女の気持ち次第という部分もあるのですが、調子自体はいい状態ができていると思います。

あとは試合のプレッシャーのかかった中で、どれだけ楽しんでプレーできるかだと思います。彼女自身、初心に帰ってってことを言っていましたし、ゴルフを純粋に楽しんでもらえたら。その中で結果を出せる選手なので。あまり硬く構え過ぎないでくれたらなと思います。

画像: 全英女子オープンを制した渋野日向子。ゴルフを純粋に楽しむ気持ち、そして攻める気持ちを持ち続けられるかがカギだと青木コーチはいう

全英女子オープンを制した渋野日向子。ゴルフを純粋に楽しむ気持ち、そして攻める気持ちを持ち続けられるかがカギだと青木コーチはいう

編集部:先週の「日本女子プロ」はラフが非常に深くて、その対応に苦慮しているようにも見えました。

青木:とくにグリーン周りですね。多少のラフは今までジュニアの頃から散々やってきていると思いますが、あの(深い)ラフは初めての経験。そこでいきなりアジャストできる選手だったら、(高校生で日本女子オープンに勝った畑岡)奈紗みたいなルートを辿っていると思います。その辺(のラフの対応など)は、彼女のペースで覚えていってくれたらなと思います。

編集部:今週の新南愛知CC美浜コースは段のあるグリーンが特徴的ですが、やはりグリーン上カギになる?

青木:段が多いので、セカンドでの縦距離、同じ面にキャリーさせてチャンスを作れるかが大事です。それをやっていくってことは、キャリーで攻めていくってことなんで、ショートサイド外したときにグリーン周りで粘れるか。それが攻めの気持ちもったままプレーできるかにもつながってくると思うので、今週はそこがカギですね。どれだけ失敗しても、攻める気持ちを持ったままやれるかというのがカギだと思います。

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セカンドショットをキャリーで狙っていくということは、それだけリスクの高いピンの立っているサイド(ショートサイド)に外しやすいということでもある。寄せるのが難しい位置に外したときどれだけ粘れるか。粘った上で、失敗を恐れずにそれ以降も攻めの気持ちを持ち続けられるかが勝負のカギだと青木は分析する。

画像: 「ピンを狙っていく」と話した渋野。持ち前の攻撃的ゴルフに注目だ

「ピンを狙っていく」と話した渋野。持ち前の攻撃的ゴルフに注目だ

渋野自身、今週はピンを狙うかと記者から問われ「それはやろうと思ってます。というかやります。グリーンが先週ほど跳ねないので狙っていきやすいかなと思います」とコメントしている。まさにAIG全英オープンを制する原動力ともなった攻め続ける気持ち、それを今週末も見せてくれることを期待したい。

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