「デサントレディース東海クラシック」の2日目終了後に開催されたドラコン大会。女子プロたちは、試合のときとは一味違う“飛ばしスウィング”でこの大会に臨んだ。飛ばし屋女子たちの“マン振り”を、プロゴルファー・中村修が解説!

バックスウィングが明らかに普段より大きい!

「朝日インテックpresents ドライビング女王コンテスト」はツアーに参戦する選手が出場する唯一の日本女子プロゴルフ協会公認のドラコン大会です。今年は14名が参加し、優勝した穴井詩選手は最後の最後で276.2ヤードを飛ばしました。

画像: 平均飛距離260.92ヤードと女子ツアー屈指の飛ばし屋・穴井詩

平均飛距離260.92ヤードと女子ツアー屈指の飛ばし屋・穴井詩

穴井はシーズンのドライビングディスタンスは260.92ヤードで堂々の1位(9月27日現在)。トップ10は11回(3位)、賞金ランクは7700万円余りを稼ぎ5位にランクインしています。ドライバーが飛ぶ人は曲がるという常識を覆しパーオン率も5位、バーディ数は1位と飛距離を結果に結びつけています。ではそのスウィングを見てみましょう。

画像: 写真A:276.2ヤードを飛ばし優勝した穴井詩

写真A:276.2ヤードを飛ばし優勝した穴井詩

まず、バックスウィングでは体の回転が非常に深いことがわかります(写真A)。トップの位置が試合中のスウィングよりも明らかに深く、ヘッドが垂れるくらいのオーバースウィングになっています。

これはインパクトまでの助走を長く取ることでスピードを上げる狙い。下半身を止め過ぎずに適度に骨盤も回転させることが深く体をねじるコツです。

画像: 写真B:これだけ振っても、腕は体の幅から外れていない。そのことで、飛距離と方向性が両立している。ちなみに使用ドライバーはキャロウェイのエピックフラッシュ サブゼロ

写真B:これだけ振っても、腕は体の幅から外れていない。そのことで、飛距離と方向性が両立している。ちなみに使用ドライバーはキャロウェイのエピックフラッシュ サブゼロ

インパクト(写真B)も迫力十分ですが、注目すべきは右ひじがまだ伸びきっておらず、ひじに余裕がある点。インパクト前に腕が伸びきってしまうと、ボールを押すことができません。このように右ひじが曲がっていることでボールをもうひと押しすることができ、飛距離につながるのです。

ひじに余裕を持たせるためには、たとえばインパクトバッグのような練習器具(座布団を詰めたような丈夫な袋)を体の回転を止めずにクラブで叩き、インパクトで終わらずに押しこむような練習が効果的です。穴井が師事する井上透コーチのスタジオでは当たり前のように誰もがやっている練習法です。

もうひとつのポイントは、本人もコメントしていましたが、両腕を体の正面から外さないという意識です。力むと体が回らずに腕だけ高く上がってしまいますが、手元を体の正面にキープすることで、体の運動量と腕の運動量が一致し、飛距離と方向性のバランス取れるようになります。

穴井はプロアマで飛ばしの秘訣を聞かれると「クラブです!(笑)」と答えていると言いますが、飛ばしのエネルギーである切り返しで左への踏み込み、体のねじり戻し、地面反力を使うバランスが高いレベルでバランスしています。次のラウンドは穴井詩イメージでドラコン賞を狙いましょう!

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