気まぐれな風の前にスコアを伸ばせない展開に
6時過ぎくらいに練習場に姿を現した今日の渋野日向子選手。練習場ではどんどん番手を上げてドライバーまでを打ってショット練習を切り上げると、練習グリーンでは青木翔コーチと恒例の「手つなぎドリル」などを行い、入念にチェックを行いました。
本人が「20アンダーいく」と予想する通り、スコアを伸ばさなければ勝てない展開となっている今年の日本女子オープンですが、今日の朝方は風が強く吹き、しかも風の向き、強さが一定ではなく、なかなか簡単にスコアが伸ばせる状況ではありません。
そんな中フロントナインで3つスコアを伸ばした同組の畑岡奈紗選手はさすがの一言ですが、その畑岡選手にしてもパー3では風を気にしてなかなか打てないという姿が見られたほどでした。
渋野選手は相変わらずショットが好調。1番では同組ふたりのナイスショットをよそにいきなり左に曲げてしまいますが、ラフからベタピンで楽々バーディ。すると畑岡選手は2番でバーディ。こういう展開をゴルフでは俗に“殴り合い”などと言いますが、朝からいい殴り合いです。
さて、渋野選手といえばすっかりおなじみの言葉となったボギーより悪いスコアでホールアウトした次のホールでバーディより良いスコアでホールアウトする「バウンスバック」ですが、2日目のフロントナインでも見事なバウンスバックを見せてくれました。
まずは16番パー3。ファーストパットがショートして、セカンドパットも入らず3パットのボギー。すると17番はティショットをよく飛ばすと、セカンドショットは手前のピンの右約1メートルにズドン。しっかり沈めてバウンスバックです。
それにしても、渋野選手のプレーを見ていると、前のホールの内容が悪いほど、次のホールで取り返す確率が高いような気がします。本当に気持ちの強い選手です。
さて、パー5の18番ホールではほぼ2オンに成功し、カラー周辺からパターを選択しますが、これも寄せ切らず。1.5〜2メートルくらいのバーディパットの最中に、ギャラリーの電話が鳴るアクシデントに見舞われます。そのギャラリーの電話での話し声が聞こえるなかのバーディパットは入らず、パー。フロントナインは伸ばせずに、バックナインへと向かいました。
余談ですが、これから観戦に向かうという方は、ぜひ選手がアドレスに入ったら音を立てないように気をつけていただければと思います。
さて、ロングパットのタッチがやや合ってないように見えなくもありませんが、ショットは好調な渋野選手。後半のプレーに、大いに期待したいと思います。