日本女子オープンは大会2日目。渋野日向子は昨日に引き続き、世界ランク6位の畑岡奈紗、同15位のユ・ソヨンという世界レベルのプレーヤーと同組でプレー。その模様を、プロゴルファー・中村修が密着レポート!

昨日ダボの6番から、反撃の3連続バーディ

昨日支配できていたゲームを、今日は支配できなかった。それが、渋野日向子選手の日本女子オープン2日目の率直な印象です。それでいてスコアは2アンダー。1日噛み合わないゴルフが続く中、それでもスコアの上では帳尻を合わせてくるからさすがです。

画像: 3パットを喫するなど、どこか噛み合わないラウンドとなった渋野だが、プレー中は笑顔も

3パットを喫するなど、どこか噛み合わないラウンドとなった渋野だが、プレー中は笑顔も

ホールアウト後の記者会見で、同組でプレーした畑岡奈紗選手、ユ・ソヨン選手との差はパッティングにあると語っていた渋野選手。今日はとくにグリーン上で苦労しました。INスタートの16番ホールで3パットのボギー。18番パー5もオンはしていませんでしたが、3打目をパターで打てる場所からバーディならず。4番ホールでも、7メートルから3パットでのボギーを喫しました。

5番ホールではセカンドをピンにビタリと寄せ、得意のバウンスバックを決めるか!? と思われましたが、入らず。畑岡、ユの両選手がスコアを伸ばすなか、並の選手ならばそこで気持ちが切れてスコアをずるずる落としてもおかしくないところですが、「ここからとっていくなくちゃ」と気持ちを切り替えられ、結果につなげられるのが渋野日向子。

画像: ショットは初日から変わらず好調。明日の“ムービングデー”でスコアを伸ばせるか

ショットは初日から変わらず好調。明日の“ムービングデー”でスコアを伸ばせるか

昨日ダボを叩いた6番で2オンに成功しバーディ。7番ではセカンドを6メートルに乗せ、沈めてバーディ。8番では124ヤードをピッチングウェッジで1メートルにピタリと寄せてバーディ。3連続バーディで上位に踏みとどまりました。

畑岡選手とユ選手が英語で会話するのを「うらやましい」と感じたという渋野選手。AIG全英女子オープンを勝った直後は、日本が好きだから海外には興味がないと断言していましたが、もっとレベルを上げたい、自分をもっと強くしたいという思いから、海外挑戦も興味を持ち始めたようです。

畑岡、ユの両選手が英語での会話を楽しんでいる。その姿を見て、戦いの最中に「うらやましい」と素直に思い、その思いを記者会見で言葉にできる。渋野選手のその素直さは、本当に彼女のいいところだなと思います。

画像: 2日目も5アンダーと伸ばした畑岡奈紗はトータル10アンダーでホールアウト

2日目も5アンダーと伸ばした畑岡奈紗はトータル10アンダーでホールアウト

「そこから!?」というところからバーディパットを決めてくる畑岡選手、ロングパットをいとも簡単にOKに寄せてくるユ選手とのプレーは、渋野選手にとって大きな学びになると同時に、刺激にもなったようです。

7番でバーディを決めた際、畑岡選手から「ナイスバーディ!」と声をかけられ、頭のなかが“英語モード”になっていたのか、思わず「サンキュー!」と返してしまったという渋野選手。その後、「(さっきは)間違えた」と訂正したというエピソードも披露してくれました。次から次へとこんなエピソードが飛び出すのも、彼女の人柄でしょう。

日本女子オープン2日目は、渋野選手の大親友・大里桃子選手がリーダーボードを駆け上がってきました。大里選手は「(渋野に)追いつかれないように伸ばします」と語っていますが、渋野選手は「二人で決勝ラウンドをプレーできたら面白い」と意欲十分。

1日噛み合わないなかで、それでもスコアを伸ばすことに成功した渋野選手。残り2日間のプレーを、引き続き楽しみにウォッチしていきたいと思います。

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