パターは「クモ型」。ドライバーはウェートを外したエピックフラッシュ サブゼロ
ケンジロウです。ラスベガスのTPCサマーリンよりお届けしております。「シュライナーズホスピタルズforチルドレンオープン」3日目が終わりました。
日本人選手は松山英樹が3つスコアを伸ばし10アンダーで35位タイ。トップと10打差ですからね、さすがに優勝はもう厳しいですかね……。
さて、今日の話題は、フィル・ミケルソンです。フィルと言えばこの1か月近くのオフで約7キロほど痩せて、見た目にもだいぶほっそりとして現れました。お腹もだいぶほっそりとして、なんだか小顔にも見えます。
初日には6アンダーを出して、3位タイ発進と好成績。ダイエット効果なのかなぁと思って見ていましたが、どうやらそれだけじゃなさそうです。
意外や意外、クラブの14本の内わけもガラッと変わっていたんです。まず驚いたのが、パターです。
ここ最近キャロウェイがツアーで投入している「ストロークラボTEN」に変更していました。あのスパイダーに似た蜘蛛型のフェースバランス系パターで、長年使っていたヴァーサの「ナンバー9」から比べたら大きなチェンジですよね。L字マレットから、慣性モーメントの大きいデカヘッドですからね。ヘッドの性能からしたら、一番逆サイドに振れた感じがします。
本人の口からパターを変えた理由を聞けませんでしたが、キャディのミケルソンの弟・ティムによれば、「今週のトーナメントから投入したんだよ。ひと目見て気に入って、いきなり『今週はコレでいく』って言ってね。僕も驚いたさ」とのこと。
パットのチェンジが功を奏したのか、初日のパット数は「29」と、まずまずの数字でした。インサートはマイクロヒンジではなくて、何か特注のインサートでプロトタイプなのだろうと思います。
二つ目の変化は、6番アイアンから上の4I、5I、6Iを「エピックプロ」が、「エピックフォージド」に変化していたこと。
前出のティムによれば、「今までと距離の階段は変わってなく、よりやさしさの恩恵を受けたいから」(ティム)とのことでした。エピックプロから最新のエピックフォージドにそのままスイッチしたという感じですかね。
そして最後の変化は、ドライバーです。「エピックフラッシュ サブゼロ」になったんです……、って、前からエピックじゃんと思うかもしれませんが、実はお尻側のおもり(ペリメーターウェート)を外しているんですよ。いま流行りの“おもり外し”をフィルもやっていたんですね。
日本のツアーでも、片山晋呉だったり正岡竜二だったりがエピックのヘッドのおもりを外して使用していますよね。
市販品だとこのペリメーターウェートは12グラムで、ヘッドはその分軽くなりますが、プロがこぞって外すということは、そのほうが飛ぶのかな? 重心が前にきてコントロールしやすくなるのかな? これ、なんかやってみたくなりますね。
ちなみに、7IからPWのアイアンは13年モデルのXフォージドからまったく変えていません。
ヘッドは新しくしているでしょうが、もう7年近く使っていることになりますよね。ここだけは譲れないんでしょうね。
写真/姉﨑正