10月7日に発表されたゼクシオブランドの11代目となる最新ドライバーは「ゼクシオ11」と「ゼクシオX」の2モデルをラインナップ。この2モデルをギア好きプロゴルファー・ノリーこと堀口宜篤が最速試打レポート!

正統進化した「ゼクシオ11」。振れるがバラつく人向けの「ゼクシオX」

2000年の初代発売以来、国産やさしいクラブ代表の立ち位置を確立しているゼクシオシリーズ。その11代目として発表されたのが、「ゼクシオ11」と「ゼクシオX」だ。

画像: ゼクシオシリーズ11代目は「ゼクシオ11」と「ゼクシオX」の2モデルをラインナップ

ゼクシオシリーズ11代目は「ゼクシオ11」と「ゼクシオX」の2モデルをラインナップ

今作はなんと2モデル展開。前作ゼクシオ テンまでの流れを正統進化させたのが「ゼクシオ11」。一方の「ゼクシオX(エックス)」は、40〜50台の振り切れるが球がバラつくゴルファー向けのスペックだという。さっそくこの2モデルをプロゴルファー・ノリーこと堀口宜篤に打ってもらおう。

試打にはゼクシオ11(ロフト角10.5度)/シャフト「ゼクシオ MP1100」(フレックスR、45.75インチ)と、ゼクシオX(ロフト角9.5度)/シャフト「Miyazaki AX-1」(フレックスS、45.5インチ)を使用。

ヘッドスピードはアベレージゴルファーを想定した40m/sと、より振っていけるゴルファーを想定した45m/sの2パターンで打ってもらった。ちなみにノリー自身は払い打つタイプのドローヒッターだ。

画像: 正統進化を遂げたゼクシオ11。フルチタンヘッド、カップフェースと従来の技術を継承しつつ、新テクノロジーも搭載されている

正統進化を遂げたゼクシオ11。フルチタンヘッド、カップフェースと従来の技術を継承しつつ、新テクノロジーも搭載されている

まずはゼクシオ11から。さっそくノリーが構えたときの見え方をチェック。

「(見た目から)つかまる感じがする。ゼクシオらしさはたしかにありますね」(ノリー、以下同)

そのまま、まずはヘッドスピード40m/sをイメージして一打。

「今までよりつかまりもいい。(弾道も)高いのに、その割にはスピン量も抑えめですね。弾き感があって、ゼクシオらしい打音です。でも弾くんだけど、その中に少し柔らかさもあって(ボールに)吸い付く感触もするので、打ってて気持ちいいですね」

もちろんつかまりの良さだけでなく、ミスヒットへの強さも健在だ。

「逃がしても全然逃げないねコレ。ミート率(初速性能)も高い。見るからにつかまえてくれそうなヘッドと、シャフトもそれに合わせてしなり戻りがしっかりめなので、スライス系で打ったとしても大幅に右へ行っちゃうようなことはなさそうです」

画像: ヘッドスピード40m/sで打った場合のゼクシオ11の試打結果(3球平均値)

ヘッドスピード40m/sで打った場合のゼクシオ11の試打結果(3球平均値)

続いてヘッドスピード45m/sをイメージして打つ。ヘッドスピードが上がった分つかまりすぎて左に巻いてしまうミスも見られたが、大筋は直進性の高い弾道でセンター方向を捉えることができていた。

「シャフトの物足りなさはありますがタイミングが取れるから打てるし、(ヘッドスピード40m/sの場合と)遜色ないくらい良い。つかまり感は強くなりますが、スピン量はそんなに上がってないです。あとやっぱり直進性はすごく高い。少し(フェースが)開いて入ってもある程度つかまえてくれるし、今までのゼクシオよりも芯が広い気がしますね」

画像1: ヘッドスピード45m/sで打った場合のゼクシオ11の試打結果(3球平均値)

ヘッドスピード45m/sで打った場合のゼクシオ11の試打結果(3球平均値)

このつかまりの良さを演出する機能のひとつが11代目で新たに搭載された「ウェートプラステクノロジー」だ。

画像: グリップエンド部に10グラムのウェートを搭載

グリップエンド部に10グラムのウェートを搭載

「グリップエンド部分にウェートを埋め込むことで、要はカウンターバランスの動きがしやすくなっているんです。これによって自然とリストターンができるようになっているので、今まで以上につかまりが良くなっていますね」

今までのゼクシオの流れを継承しつつ、正統進化を遂げたモデルがゼクシオ11と言えそうだ。

叩きにいけるゼクシオ「ゼクシオX」

もう1モデルのゼクシオXはしっかり振り切れるように設計されたドライバーで、ゼクシオ初のカーボンの複合構造ボディを採用。それにより余剰重量をヘッド後方に配置することで高慣性モーメント化がなされている。構えたときの見え方も「11とは全然違いますね」とノリー。

画像: ゼクシオXはカーボン複合構造ボディで軽量化し、余剰重量をヘッド後方に配置することで高慣性モーメントを実現している

ゼクシオXはカーボン複合構造ボディで軽量化し、余剰重量をヘッド後方に配置することで高慣性モーメントを実現している

「ディープフェースなモデルですね。こちらの方が若干シャフトも短めで、見た目も締まった感じ。叩きに行けそうなゼクシオといった風に仕上がっていますね」

こちらもまずはヘッドスピード40m/sを想定して試打。1球目を打ったノリーは「40m/sくらいの人だとちょっとキツイかな」と漏らす。

「ヘッドスピード40m/sだとシャフトのしなり戻りをあまり感じないので、余計ハードに感じますね。打音も11と比べてこもった音がするので重い感じがします」

ゼクシオ11はつかまりの良さが際立つ結果となったが、ゼクシオXは「(11とは)球筋も違いますね。フェードっぽい」という。

「シャフトが硬い分しなってこないからつかまりきらないという感じ。逆にヘッドスピード40m/sでもフッカーの方にはいいかもしれませんね」

画像: ヘッドスピード40m/sで打った場合のゼクシオXの試打結果(3球平均値)

ヘッドスピード40m/sで打った場合のゼクシオXの試打結果(3球平均値)

続いてヘッドスピード45m/sをイメージして打つ。すると一転「全然いいね!」とノリー。

「叩きにいけます。カーボン複合ヘッドですがカーボンらしさはないので、打った時の感触は弾きよりも吸い付き感の方がありますね」

1、2球目は直進性の高い球筋で飛んでいく。3球目、「つかまえにいきます」と言ってノリーが打つと、球筋はしっかりとドローボールに変化。

「(打ち方に)ちゃんと反応してくれるヘッドなのでドロー、フェードの打ち分けもできそうです。今までにないゼクシオですね」

画像2: ヘッドスピード45m/sで打った場合のゼクシオ11の試打結果(3球平均値)

ヘッドスピード45m/sで打った場合のゼクシオ11の試打結果(3球平均値)

2モデルそれぞれの試打を終えたノリー。同じゼクシオでもゴルファーのタイプによってオススメのモデルは大きく変わってくるという。

「ゼクシオ11の方はつかまりが良くて非常にオートマチックにボールを運んでくれる感じがします。ゆったり振ってシャフトのしなり戻りを感じながら打つタイプならゼクシオ11ですね。ヘッドスピードで言えば40m/s前後、球筋で言えばスライサーには絶対コッチの方がオススメです。逆にヘッドスピードが速く、振り抜いて打ちたい方。球筋で言うならフッカー系のゴルファーにはXの方が合いそうですね」

従来モデルが持つ良さをそのまま継承したゼクシオ11のみならず、打音や芯の広さといったゼクシオらしさは残しつつ、“振れるゼクシオ”という選択肢を提示したゼクシオXが加わった11代目ゼクシオ。モデルチェンジごとにチェックしているというゴルファーはもちろん、今までゼクシオシリーズに触れたことのないゴルファーもぜひ一度試打してみてはいかがだろうか。

協力/PGST

画像: 11代目ゼクシオを最速試打! 「11」と「X」どう違う!? www.youtube.com

11代目ゼクシオを最速試打! 「11」と「X」どう違う!?

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