大会の情報発信を担う「大会アンバサダー」として推薦出場
国内初となるPGAツアー「ZOZO CHANPIONSHIP」の大会アンバサダーとして主催者推薦で出場する香妻陣一朗。国内ツアー未勝利、今季の賞金ランキングも20位(18日現在)と、出場メンバーでは実績に乏しいのは否めないが「一発勝負ですし、勝負事は何があるかはわからない。もし、上位に入れば、むこう(米国での)PGAツアーに出られたりするチャンスをもらえたりもする可能性が出てくるわけですから。そうなるぐらいの順位を狙います」と鼻息を荒くしている。
すでに会場のアコーディア・ゴルフ習志野CCで練習ラウンドも行った。
「自分を含め日本人にもチャンスはあると思います。ただ、飛べばいいってもんじゃなかったので。ワリと行けそうな手応えもできました」と攻略のイメージもできつつあるという。さらには、米ツアー経験者で先輩プロ・小平智からもアドバイスを仰ぐなど、密かにブレークの準備を進めている。
登録者数が1万5000人を超える「香妻陣一朗GOLFチャンネル」を自ら運営するユーチューバーであり、ゴルフの情報発信の担い手としての働きが評価されてのアンバサダー就任、そして推薦出場だけに、大会中はむしろ他のプロをレポートするのがメーンの仕事かと思いがちだが「それはそれ、コレはコレ」と、あくまでプレーヤーとしての自分が最優先。そう言い切る理由もまた、自分がユーチューバーであるがゆえのものだ。
自分の‟ゴルフ”で「チャンネル登録者数激増」を狙う絶好の機会
「もともとユーチューバーを始めたきっかけも『自分をもっと多くの人に知ってもらいたい、男子ツアーをもっと広めていきたい』というのが理由でしたから」(香妻)
世界の精鋭たちが集う舞台で好成績を残せば、それだけ多くの注目が自分に集まる。そんなイメージを抱いているからこそ、自らのユーチューブチャンネル「香妻陣一朗GOLFチャンネル」のチャンネル登録数の‟倍増“を目標にしているという。
「今、1万5000人の方々に登録していただいているので。3万を目指します! ゆくゆくは(登録者数)10万人を目指しているので。それだって成績によっちゃ、今回の大会での自分次第で行けるんじゃないかと思っています」
SNSのフィーバーで言えば「全英女子オープン」を制した渋野日向子が、それまで1万人だったインスタグラムのフォロワー数を優勝翌日に7万、2週間後には19万人と激増させた例がある。現在も26万人と順調にフォロワー数は増加中。世界的な舞台での快挙が、SNSの世界でもどれだけの起爆剤になるかは、渋野が証明済み。
「自分のゴルフで(チャンネル登録者数を)それだけの数を増やせるとしたら、そりゃ最高ですよ。こんなチャンスはそうはない」
ゴルファーとユーチューバー。2つの顔を持つ「KOZUMA」を世界に大拡散するつもりだ。