シャウフェレは日本在住の親戚30〜40名がZOZOで応援
今年プロ転向したばかりで早くもツアー1勝(バラクーダ選手権)を挙げている22歳のコリン・モリカワはその名が示す通り日系人プレーヤーだ。
「父親は100パーセント日本人だから自分はハーフという認識です。父方の祖父は日本に住んでいたことがありますが父はアメリカ育ちなので日本語は喋りません。2世だとか3世だとかいろいろ呼び方はあるけれど、どうなのかな? ハーフ? 3世? なんでもいいです(笑)」(モリカワ)
顔は日本人そのものだが日本語は「知っている単語さえない」という。「4年前に初めて日本に来て東京や京都を観光しました。今回は2度目(の来日)。楽しみは大好きなお寿司を食べることです」
と賢そうな笑顔を見せる。
もうひとり日本ゆかりのプレーヤーはツアーですでに4勝を挙げているザンダー・シャウフェレ。初優勝がザ・ツアー選手権という逸材には「自分でもすべては解明できていない」家族のルーツがある。
「確かなのは父親がフランス人とドイツ人のハーフでドイツ生まれだということ。母親は台湾に生まれて2歳から日本で育っています。そして僕はアメリカのパスポートを持っている」
「日本には親戚がたくさんいて祖父母(日本在住)は今回も試合を観に来てくれます。ファミリーバッジ(選手の家族が会場に入場するためのもの)が足りなくなって、いろいろな選手に余っていないか聞いて回りました。いとこや叔父叔母、あわせて30人から40人が駆けつけてくれるはずです」
モリカワ同様シャウフェレも「ここじゃ話せないような悪い日本語はいくつか知っているけれど、
基本的には喋れない(苦笑)」という。
そういえば左腕に祖父の名である「田中豊」の文字のタトゥーを入れ、ミドルネームが「ユタカ」のリッキー・ファウラーも日系だが日本語はまったく口にしない。アダム・スコットなどは会えば「コンニチハ」と挨拶したりするがファウラーはそれすらしない。かといって感じが悪いわけでは決してない。
日系といってもいろいろ。とはいえファンとしては親しみを感じずにはいられない。今後も彼らをフォローしていきたい。
撮影/姉崎正