欧州ツアーのターキッシュエアラインズオープンは賞金総額700万ドル(約7億6000万円)、優勝賞金2億円超えのビッグイベント。そこで起きた珍事にメジャーチャンピオンのマーティン・カイマーもしきりに首を傾げた。
意識的に(?)池に立て続けに打ち込み「ボールがない」と棄権
それは大会3日目のこと。欧州ツアー2勝、イギリス出身の28歳エディ・ペパレルは手持ちのボールを使い尽くしたとして失格となった。
パー5の4番ホール、グリーンを狙うショットで「4個か5個ボールを池に打ち込んだ」ペパレルは同伴プレーヤーのカイマーに「ボールが無くなりました」、そういうとコースに背を向けその場を立ち去ったという。
手持ちのボールがなくなっても同伴プレーヤーに借りることはできる。ところがペパレルはカイマーにももうひとりのジョージ・コージーにも「貸してくれないかといってこなかった」。
「(池に打ち込んだショットは)あまりにも素早く次から次へと打つから何打だったのかわからなかった。でもおそらく5球、20パーセントの確率で4球だったと思う。こんな場面に遭遇するのははじめて。なんだか彼はプレーを続けたくないように見えた」と意図的な池ぽちゃを示唆したカイマー。
ペパレルは池にボールを打ち込んだ以外にも「3番グリーンでパターではなくウェッジを使ってパッティングしていた。きっとなにか複雑な事情があったんだろうね」(カイマー)
「『ティンカップ』以外で(いくつものボールを矢継ぎ早に池に打ち込むのは)見たことがないシーンだった」とコージーはケビン・コスナー主演の映画のシーンを引き合いに出した。
失格の正式な理由は「ボールをなくした」ことではなく「ホールアウトできなかった」こと。
予選落ちもなく世界で一二を争う元祖高額賞金大会。完走すればそれなりの金額を稼げたはずだが……。世界ランク49位(2019年11月11日時点)の有望プレーヤーになにがあったのか? 続報があればお伝えしよう。