24時間ゴルフのことを考えている“ゴルフバカ”で、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオがレッスン記事で紹介されたドリルに挑戦! 今回は、週刊ゴルフダイジェスト掲載の「黄金世代の飛ばし技」だ。その中でも一番簡単にできそうだったインパクトで「あー!」と叫ぶという河本結のレッスンを実際に試してみた。

声を出すだけで本当に飛距離が上がった!

みなさんこんにちは、ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。今年の女子プロゴルフ界は黄金世代の活躍が素晴らしいですよね。渋野日向子プロの活躍はもちろんのこと、ほかにも何人も黄金世代のプロが優勝したり、上位に食い込んだり。彼女たちのはつらつとしたプレーを見てると、本当に気持ちがいいし、僕も早くラウンドに行きたくなっちゃいます。

そんな黄金世代のプロたちによる飛ばしのレッスン記事が週刊ゴルフダイジェスト11/19号の巻頭特集になっていました。それが「黄金世代の飛ばし術!」という特集で「プラス20ヤード約束します!」なんてことも書いてあります。

女子プロの多くの選手は僕たち男性アマチュアゴルファーよりも小柄だし、ヘッドスピードだってほぼ同じか遅いくらいなのに、飛距離は僕たちよりも飛ぶんですよね~。ぜひとも彼女たちの飛距離の秘密が知りたいってことで、やってみることにしました!

画像: 黄金世代の面々のカワイイイラストが目印ですよ!

黄金世代の面々のカワイイイラストが目印ですよ!

今回の特集では7人の黄金世代のプロが飛ばしの技を伝授しているのですが、インパクトのときにジャンプして飛ばすとか、トップからクラブをストンっと落として加速させるとか、ちょっと練習しないとけっこう難しい内容なんですよ。たしかに飛ばしたいのなら練習しなさいってことなんですが、できれば簡単にできて飛距離アップしたいじゃないですか。

でもそんなレッスンないよな~と見ていると、河本結プロのレッスンがちょっと面白い感じで、すぐにでもできそう。その内容というのが「ホームランバッターの気持ちになってインパクトで『あー!』と叫ぶ」というもの……。ホームランバッターの気持ち? 「あー」と叫ぶ? そんなことで飛ぶようになるのでしょうか。とりあえず試してみることに。

画像: ホームランバッターの気持ちってこんな感じ?

ホームランバッターの気持ちってこんな感じ?

なぜインパクトで「あー」と声を出すと飛ぶのでしょうか? 河本プロはお腹に力を入れて腹筋で飛ばしているそうなんですよ。腹筋に力が入ることで、前傾がキープできてバランスの良いスウィングになり、思い切り最後まで振り抜けるようになるのだとか。

そして前傾が崩れなくなることで、インパクトで手元が浮きにくくなり、ボールを強く押して行けるらしい。腹筋に力が入ると良いことだらけですね~。で、そのインパクトで腹筋に力を入れるために「あー」と声を出すのがいいそうなんです。声を出すことで自然と腹筋が締まったスウィングができるということです。

画像: 何も意識しないときのスウィング

何も意識しないときのスウィング

声を出すことで実際に飛距離が伸びるのかどうかを検証するために、まず腹筋をとくに意識することなく打ってみました。その数値がこんな感じ。

画像: 少し左に行きましたが、トータル飛距離は248.8ヤードで自分としてはなかなかいい数値です

少し左に行きましたが、トータル飛距離は248.8ヤードで自分としてはなかなかいい数値です

この飛距離を声を出すことだけで越えられるんでしょうか? とりあえずインパクトのときにけっこう大きな声で「あー!」と叫びながら打ってみました。最初の2発くらいはいまいちタイミングが取れなかったり、声を出すタイミングで上体に力が入ってしまって突っ込み気味のスウィングになって引っかけが出たり。

画像: 声を出すタイミングが分からず飛距離が落ちてしまいました

声を出すタイミングが分からず飛距離が落ちてしまいました

結果的に飛距離が落ちてしまいました。どうしても声を出すときに上半身に力が入りがちになっちゃうんですよね。これは河本プロもそうなりがちだと言われていて、それを避けるために「ホームランバッターの気持ち」になることが大事なんだそうです。

そう言われてもホームランバッターになったことないしね(笑)。ホームランバッターの気持ちになるというのは、そういう気持ちで振り切るということらしく、そのことでアッパー軌道がイメージできるようになり、上体が突っ込まなくなるということ。なるほど、なんとなく分かるような気はします。

そこでホームランバッタの気持ちで、少しだけアッパーに振り切るようなイメージで振ったところ、2発目でくらいでこんな飛距離が出てしまいました!

画像: なんと260ヤード超え! 初速も上がっていました! これはすごい

なんと260ヤード超え! 初速も上がっていました! これはすごい

なんと260ヤードオーバー!ヘッドスピードも上がって、初速もかなり速くなっています。打ち出し角もかなり高くなって、高弾道で飛んでいるようです。この数値にはマジでビビりました。僕の感覚では声を出すことでインパクトからの振り切りがかなりよくなり、ヘッドスピードも上がるような気がします。

この飛距離が出た後も、250ヤードオーバーの数値が何度も出て、たしかに声出しインパクトは飛距離アップに効果があるような気がしました。

画像: 声を出しながらのスウィング。かなり強く振り切れていています

声を出しながらのスウィング。かなり強く振り切れていています

で、そこでちょっと考えたのですが、「あー」よりも「んー」のほうが力が入るような気がしませんか? そのほうが腹筋に力が入るような気がしたんですよ。口を閉じているぶん力が抜けないというか。なので「んー」も試してみることに。

画像: 「んー!」もオススメです

「んー!」もオススメです

これも飛びました。260ヤード越えは無かったですが、声を出さないショットのときよりは確実に飛んでいます。「あー」のときよりも「んー」のほうがインパクトに力が込められる気がしました。「んー」のほうが弾道は少し低くて強い球が出るイメージです。叩きにいける感じでしょうか。

僕のイメージとしては「あー」はしっかりと強く振り抜けて飛距離が出るような感じで、「んー」は強いインパクトで叩いて飛距離が出るような感じです。「んー」は「あー」よりも上体に力が入りがちなので、どちらかというと「あー」のほうが優しく飛ばせるのかもしれないですね。慣れてくれば打ちたい球筋で「あー」と「んー」を使い分けるってのもありかもしれません。

画像: 左が「あー」のイメージで、右が「んー」のイメージ

左が「あー」のイメージで、右が「んー」のイメージ

やってみる前は声を出すだけで飛距離なんて伸びるの? と思っていましたが、予想以上の結果に驚きました。とくにしっかりと最後まで振り切れていない人にはなかなか効果のある方法かもしれません。問題は練習場で声を出すのが恥ずかしいこと(笑)。ほかの練習している人にも迷惑かかるかもしれないしね。しっかりと声を出さないとこの声出しインパクトは意味がないので、小さい声でやってもダメなような気がします。

小さめのインドアスクールでレッスンとか練習している人はやりやすいかもしれませんね。ほかの人に迷惑がかからず、恥ずかしくないところでできるのであれば、一度やってみる価値は十分にある練習方法だと思います。何度かやって腹筋を締めるタイミングや感覚がつかめれば、あとは声を出さなくてもできるようになると思いますよ。

なかなか面白くて役に立つレッスンをしてくれた河本結プロ、来シーズンはアメリカで戦うようですが、声出しインパクトで頑張って欲しいですね~。

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