クラブをスウィングして球を打つのが「ストローク」
ストロークとは、英語で「打つ」「かく」「漕ぐ」といった意味を含む言葉。水泳で水をかくこと、ボートを漕ぐことなどもストロークと呼ぶが、ゴルフではボールを打つ際に使われる。
具体的に、ゴルフのルールブックにはストロークについてこのように記載されている。
「ストロークはクラブヘッドで球を正しく打つことによって行う」
ストロークする(ボールを打つ)際は、スウィングを伴わなければならず、クラブとボールを密着させた状態からボールを押し出したり、ボールをかきよせたり、すくい上げたりはNGとなる。
ストロークにまつわるルールいろいろ
また、ストロークを行う場合はクラブをおなかに固定したり、クラブを握っている手などを胸に固定する“アンカリング”もルール違反だ。
ストロークに関するルールはまだあり、たとえば、
・動いている球に対してストロークを行なってはならない(例外あり)
・プレーの線をまたいだり、踏みながらストロークを行なってはならない
などのルールがある。いずれも2打罰となるので、注意しよう。
ストロークプレーとマッチプレー
さて、ルールを離れてストロークという言葉が実際にどのように使われているかを見てみよう。プロツアーなどでよく耳にするのが「平均ストローク」という言葉。これは、1ラウンドあたりの平均ストローク数(打数)のこと。アマチュアならば100を切れたら立派といったところで、平均ストロークが90を切れたら十分上級者と言えるだろう。ちなみに、トッププロの場合、年間を通してタフなセッティングでプレーした上で、この数字が70を切ってくるからすごい。
ちなみにこのストロークという言葉は、パターの場合に「今のはいいストロークでしたね」「正確なストロークの持ち主」といったように、ショットにおける“スウィング”の代替語としても使われている。
また、テレビでよく見るトーナメント中継や、アマチュアゴルファーが一般的に行うプレーのことを「ストロークプレー」と呼ぶが、これは打数を競うプレーという意味合い。競技方式としては、ホールごとの打数を競い、より多くのホールを獲ったほうが勝ちとなるマッチプレーも有名だ。
いずれにしても、ストロークという言葉には「クラブをスウィングして球を打つこと」という意味があることを理解しておくと、迷わず済むだろう。