勝みなみは「全然あると思います!」
「全然あると思います! (先週は)すごかったです!ここぞっ、というときのパターとかショットとかが全部ピンに絡んで、絡まなくてもパターでこう……全部のパットが惜しかったんで。(4連勝)あると思いますね」
鈴木愛の4連勝の可能性について、そう熱く語ってくれたのは伊藤園レディスの最終日に鈴木と同組でプレーした勝みなみ。17番でプロ初のホールインワンを達成するなど躍動し、何度もカップにボールが蹴られるなど惜しい展開の末に鈴木と3打差の4位タイでフィニッシュした勝をして、優勝した鈴木のプレーは盤石のものだったようだ。
今季23試合に出場し7勝と、3割を超える脅威的な勝利を記録している鈴木だが、今回の3連勝だけでなく「宮里藍サントリーレディスオープン」と「ニチレイレディス」でも2連勝している。実はこの2勝も「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」からの3週間を休んでの優勝。今回の3連勝も、4試合の休養のあと、1試合予選落ちを喫してからの快進撃となっている。
病気や怪我などを乗り越え、しっかりと調子を整えて試合に出ることが、結果的には好循環を生んでいるようだ。鈴木が契約するクラブメーカー、ピンのツアー担当・浦山康雄氏も「自分ができることをしっかり把握して、無理をしないでやっている」からこその3連勝だと語る。では4連勝の可能性はあるだろうか?
「こればっかりは本人がいくらスコア伸ばしても他の選手もいるので、勝つか負けるかはわかりませんが……」としつつ、エリエールレディスの会場「エリエールゴルフクラブ松山」は鈴木にとって「好きなコース」だと浦山氏は教えてくれた。
実際、鈴木がエリエールレディスに初出場した2014年以降のデータをみてみると、2位タイ、2位タイ、3位タイ、2位と2017年まで4年連続でトップ3入り。昨シーズンは3日目に79と大幅にスコアを落として55位タイで終えているが、相性の良さはこの結果からも伺える。まして、伊藤園レディスの舞台グレートアイランド倶楽部は「苦手なコースのひとつ」と本人が会見で語っていたなかでの優勝だったのだ。
勝てば賞金女王に王手。ツアー4連勝となれば、史上初の快挙だ。鈴木愛のプレーから目が離せない。